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月が昇るとき グラディス・ミッチェル(著) - 柏艪舎
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月が昇るとき

発行:柏艪舎
四六判
320ページ
並製
定価 1,800円+税
ISBN
978-4-434-15812-4
Cコード
C0097
一般 単行本 外国文学小説
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2011年7月
書店発売日
登録日
2011年6月24日
最終更新日
2011年7月22日
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紹介

 復活祭前のある夜、翌日に控えたサーカスを楽しみにしていたサイモンとキースの兄弟は、家を抜け出して会場の偵察に出かけ、その途中怪しい人影を目撃する。翌朝、ナイフで切り裂かれた女綱渡り芸人の死体が発見された。その後も若い女性ばかりを狙った同様の犯行が続発。骨董屋で魔女のような老婦人、心理学者のミセス・ブラッドリーと出会ったサイモンとキースは、彼女とともに真相を解明していく……。不思議な詩情に満ちた珠玉のミステリー。

目次

目次
         1 骨董屋      7
         2 月が昇るとき      18
         3 サーカス      34
         4 綱渡り芸人の死      48
         5 女給の死      63
         6 夫、しばらく行方不明      78
         7 農場での死      93
         8 ナイフ      109
         9 月の出ない夜      131
         10 老婦人      150
         11 子守り女の死      162
         12 拾い物      180
         13 分かれ道      196
         14 骨董屋      211
         15 サーカス      223
         16 子守り女の死      233
         17 夫、しばらく行方不明      247
         18 拾い物      263
         19 月が昇るとき      279
         20 老婦人      301
           著者・作品について/あとがきにかえて      314

前書きなど

【作品について】
本書『月が昇るとき』(The Rising of the Moon)は、探偵役として登場する心理学者ミセス・ブラッドリー・シリーズの第十八作目。ロンドンの西にある田舎町で起きた切り裂き魔事件を、十三歳の少年の目を通して描かれている。
舞台の運河町は、著者ミッチェルが子ども時代を過ごしたブレントフォードがモデルとなっており、本作に登場する地名の多くは実在するものである。また、主人公のサイモンは著者自身、キースは自身の弟を投影させたものだと語っている。教師を務めていたこともあり、ミッチェルの作品に登場する少年、少女の描写はみずみずしく、それが著書の魅力の一つと言えるだろう。本作では、切り裂き魔による連続殺人という陰惨な事件を扱いながらも、家族愛や下宿人クリスティーナに対するサイモンの淡い恋心なども見事に描かれている。
しかし、眼光鋭く怪鳥のような笑い声をあげるミセス・ブラッドリーや、謎めいた未亡人で骨董屋のコッカートンなど、一癖も二癖もある人物が奇想天外な言動を繰り広げるという、オフビートなブラックユーモアがなんと言っても最大の見所である。
日本ではあまり知られていなかったミッチェルだが、近年邦訳が立て続けに刊行されている。

著者プロフィール

グラディス・ミッチェル  (

1901年、イギリスのオックスフォードシャーに生まれる。ロンドン大学卒業後、教員生活を送りながら、探偵小説を執筆。1929年、処女作『迅速な死』を発表。本作にも登場する心理学者、ミセス・ブラッドリーを探偵役としたシリーズで好評を博し、英国ファルス派を代表する作家として知られる。代表作に『ソルトマーシュの殺人』『月が昇るとき』(本書)、『トム・ブラウンの死体』がある。その他、別名義を含め、70冊以上の著作がある。1983年没。

白澤道子  (シラサワミチコ)  (

北海道生まれ。藤女子大学英文学科を卒業。英語はビートルズで勉強し(!)、ジョン・レノンを崇拝。カナダ在住後北海道に戻り、インターカレッジ札幌を卒業。『月が昇るとき』(本書)で翻訳家デビュー。

上記内容は本書刊行時のものです。