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トランスインペリアル・ヒストリー
植民地主義への新たな視座
- 出版社在庫情報
- 在庫あり
- 初版年月日
- 2026年2月26日
- 書店発売日
- 2026年2月26日
- 登録日
- 2025年10月27日
- 最終更新日
- 2026年2月27日
書評掲載情報
| 2026-04-11 |
朝日新聞
朝刊 評者: 酒井啓子(千葉大学特任教授・中東研究者) |
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紹介
帝国の〈はざま〉から植民地主義の歴史を再考する
特定の帝国を中心として、しばしば自己完結的に描かれてきた従来の帝国史。しかし、植民地主義とそれに抗う思想や運動は、帝国の境界をこえて絡まり合っていた。支配と抵抗をめぐる協力や競合、連関――複数の帝国の同時代的な関係性を立体的に捉えなおす画期的研究。
◎目次
序 章 「トランスインペリアル・ヒストリー(TIH)」とは何か
(水谷智/馬路智仁/山田智輝)
第Ⅰ部 異民族統治をめぐる〈比較のポリティクス〉
第1章 トランスインペリアル・ヒストリー
――連関、協力、競合 (ダニエル・ヘディンガー/ナディン・ヘー:山田智輝訳)
第2章 リベラルな帝国とファシスト帝国の境界を曖昧にする
――国際植民地研究所と植民地コーポラティズムへのトランスインペリアルな転回
(一九〇〇~一九五〇年) (フロリアン・ヴァーグナー:山田智輝訳)
第3章 ファシスト国際主義
――消滅した枠組みから逆説的な概念へ? (ダニエル・ヘディンガー:溝口聡美訳)
第4章 《帝国知翻案者》の可能性――帝国思想分析の方法論的思索 (馬路智仁)
第Ⅱ部 帝国の〈はざま〉における経験――移動・帰属・入植
第5章 入植者植民地主義
――トランスインペリアル・ヒストリーとしての越境 (東栄一郎:友寄元樹訳)
第6章 三つの帝国のはざまで
――シオニズムとロシア・オスマン・イギリスの国際政治 (鶴見太郎)
第7章 日米帝国のはざまで─―比嘉太郎の従軍経験を手がかりに (増渕あさ子)
第Ⅲ部 トランスインペリアルな被支配経験――もつれあう抵抗と連帯
第8章 トランスインペリアル・ヒストリーからみた反植民地主義 (水谷智)
第9章 請願と出版文化
――英仏による旧独領トーゴの分割占領をめぐる異議申立て (山田智輝)
第10章 相互的な主体化への道
――近代帝国史の文脈における台湾・香港関係 (呉叡人:駒込武訳・解題)
第11章 抵抗の連帯か帝国の拡張か
――タスキーギ・モデルのリベリア移転にみるパン・アフリカ主義の両義性
(中尾沙季子)
目次
序 章 「トランスインペリアル・ヒストリー(TIH)」とは何か
(水谷智/馬路智仁/山田智輝)
第Ⅰ部 異民族統治をめぐる〈比較のポリティクス〉
第1章 トランスインペリアル・ヒストリー
――連関、協力、競合 (ダニエル・ヘディンガー/ナディン・ヘー:山田智輝訳)
第2章 リベラルな帝国とファシスト帝国の境界を曖昧にする
――国際植民地研究所と植民地コーポラティズムへのトランスインペリアルな転回
(一九〇〇~一九五〇年) (フロリアン・ヴァーグナー:山田智輝訳)
第3章 ファシスト国際主義
――消滅した枠組みから逆説的な概念へ? (ダニエル・ヘディンガー:溝口聡美訳)
第4章 《帝国知翻案者》の可能性――帝国思想分析の方法論的思索 (馬路智仁)
第Ⅱ部 帝国の〈はざま〉における経験――移動・帰属・入植
第5章 入植者植民地主義
――トランスインペリアル・ヒストリーとしての越境 (東栄一郎:友寄元樹訳)
第6章 三つの帝国のはざまで
――シオニズムとロシア・オスマン・イギリスの国際政治 (鶴見太郎)
第7章 日米帝国のはざまで─―比嘉太郎の従軍経験を手がかりに (増渕あさ子)
第Ⅲ部 トランスインペリアルな被支配経験――もつれあう抵抗と連帯
第8章 トランスインペリアル・ヒストリーからみた反植民地主義 (水谷智)
第9章 請願と出版文化
――英仏による旧独領トーゴの分割占領をめぐる異議申立て (山田智輝)
第10章 相互的な主体化への道
――近代帝国史の文脈における台湾・香港関係 (呉叡人:駒込武訳・解題)
第11章 抵抗の連帯か帝国の拡張か
――タスキーギ・モデルのリベリア移転にみるパン・アフリカ主義の両義性
(中尾沙季子)
あとがき
執筆者紹介
前書きなど
世界各地における植民地支配体制の歴史的展開は、ローカルな現象とみることもできる。しかし、植民地主義自体は、領土や市場をめぐる列強各国の協力と競争を通してグローバルに広まり、そのなかで次第に制度化されていった。その意味では、諸帝国は互いに閉じられたかたちで存在していたわけではなかった。協力や競争を通した相互関係は、それ自体がそうした制度化の一部をなすものであった。そして植民地主義への抵抗もまた、ひとつの体制の内部で完結するものではなく、他帝国からの支援や植民地間での抵抗的連帯など、グローバルな広がりをもちえたのであった。
(「序章」より)
上記内容は本書刊行時のものです。
