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トランスインペリアル・ヒストリー 水谷 智(編) - 人文書院
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トランスインペリアル・ヒストリー (トランスインペリアルヒストリー) 植民地主義への新たな視座 (ショクミンチシュギヘノアラタナシザ)

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発行:人文書院
A5判
縦214mm 横154mm 厚さ30mm
重さ 630g
402ページ
上製
定価 7,500 円+税   8,250 円(税込)
ISBN
978-4-409-51123-7   COPY
ISBN 13
9784409511237   COPY
ISBN 10h
4-409-51123-8   COPY
ISBN 10
4409511238   COPY
出版者記号
409   COPY
Cコード
C3022  
3:専門 0:単行本 22:外国歴史
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2026年2月26日
書店発売日
登録日
2025年10月27日
最終更新日
2026年2月27日
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書評掲載情報

2026-04-11 朝日新聞  朝刊
評者: 酒井啓子(千葉大学特任教授・中東研究者)
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紹介

帝国の〈はざま〉から植民地主義の歴史を再考する

特定の帝国を中心として、しばしば自己完結的に描かれてきた従来の帝国史。しかし、植民地主義とそれに抗う思想や運動は、帝国の境界をこえて絡まり合っていた。支配と抵抗をめぐる協力や競合、連関――複数の帝国の同時代的な関係性を立体的に捉えなおす画期的研究。

◎目次
序 章 「トランスインペリアル・ヒストリー(TIH)」とは何か  
    (水谷智/馬路智仁/山田智輝)

第Ⅰ部 異民族統治をめぐる〈比較のポリティクス〉
第1章 トランスインペリアル・ヒストリー
 ――連関、協力、競合  (ダニエル・ヘディンガー/ナディン・ヘー:山田智輝訳)

第2章 リベラルな帝国とファシスト帝国の境界を曖昧にする
 ――国際植民地研究所と植民地コーポラティズムへのトランスインペリアルな転回
   (一九〇〇~一九五〇年)  (フロリアン・ヴァーグナー:山田智輝訳)

第3章 ファシスト国際主義
 ――消滅した枠組みから逆説的な概念へ?  (ダニエル・ヘディンガー:溝口聡美訳)

第4章 《帝国知翻案者》の可能性――帝国思想分析の方法論的思索  (馬路智仁)

第Ⅱ部 帝国の〈はざま〉における経験――移動・帰属・入植
第5章 入植者植民地主義
 ――トランスインペリアル・ヒストリーとしての越境  (東栄一郎:友寄元樹訳)

第6章 三つの帝国のはざまで
 ――シオニズムとロシア・オスマン・イギリスの国際政治  (鶴見太郎)

第7章 日米帝国のはざまで─―比嘉太郎の従軍経験を手がかりに  (増渕あさ子)

第Ⅲ部 トランスインペリアルな被支配経験――もつれあう抵抗と連帯
第8章 トランスインペリアル・ヒストリーからみた反植民地主義  (水谷智)

第9章 請願と出版文化
 ――英仏による旧独領トーゴの分割占領をめぐる異議申立て  (山田智輝)

第10章 相互的な主体化への道
 ――近代帝国史の文脈における台湾・香港関係  (呉叡人:駒込武訳・解題)

第11章 抵抗の連帯か帝国の拡張か
 ――タスキーギ・モデルのリベリア移転にみるパン・アフリカ主義の両義性
   (中尾沙季子)

目次

序 章 「トランスインペリアル・ヒストリー(TIH)」とは何か  
    (水谷智/馬路智仁/山田智輝)

第Ⅰ部 異民族統治をめぐる〈比較のポリティクス〉
第1章 トランスインペリアル・ヒストリー
 ――連関、協力、競合  (ダニエル・ヘディンガー/ナディン・ヘー:山田智輝訳)

第2章 リベラルな帝国とファシスト帝国の境界を曖昧にする
 ――国際植民地研究所と植民地コーポラティズムへのトランスインペリアルな転回
   (一九〇〇~一九五〇年)  (フロリアン・ヴァーグナー:山田智輝訳)

第3章 ファシスト国際主義
 ――消滅した枠組みから逆説的な概念へ?  (ダニエル・ヘディンガー:溝口聡美訳)

第4章 《帝国知翻案者》の可能性――帝国思想分析の方法論的思索  (馬路智仁)

第Ⅱ部 帝国の〈はざま〉における経験――移動・帰属・入植
第5章 入植者植民地主義
 ――トランスインペリアル・ヒストリーとしての越境  (東栄一郎:友寄元樹訳)

第6章 三つの帝国のはざまで
 ――シオニズムとロシア・オスマン・イギリスの国際政治  (鶴見太郎)

第7章 日米帝国のはざまで─―比嘉太郎の従軍経験を手がかりに  (増渕あさ子)

第Ⅲ部 トランスインペリアルな被支配経験――もつれあう抵抗と連帯
第8章 トランスインペリアル・ヒストリーからみた反植民地主義  (水谷智)

第9章 請願と出版文化
 ――英仏による旧独領トーゴの分割占領をめぐる異議申立て  (山田智輝)

第10章 相互的な主体化への道
 ――近代帝国史の文脈における台湾・香港関係  (呉叡人:駒込武訳・解題)

第11章 抵抗の連帯か帝国の拡張か
 ――タスキーギ・モデルのリベリア移転にみるパン・アフリカ主義の両義性
   (中尾沙季子)

 あとがき
 執筆者紹介

前書きなど

世界各地における植民地支配体制の歴史的展開は、ローカルな現象とみることもできる。しかし、植民地主義自体は、領土や市場をめぐる列強各国の協力と競争を通してグローバルに広まり、そのなかで次第に制度化されていった。その意味では、諸帝国は互いに閉じられたかたちで存在していたわけではなかった。協力や競争を通した相互関係は、それ自体がそうした制度化の一部をなすものであった。そして植民地主義への抵抗もまた、ひとつの体制の内部で完結するものではなく、他帝国からの支援や植民地間での抵抗的連帯など、グローバルな広がりをもちえたのであった。
(「序章」より)

著者プロフィール

水谷 智  (ミズタニ サトシ)  (

【編者】水谷 智(みずたに・さとし)
1974年生まれ。オックスフォード大学歴史学部博士課程修了、DPhil(British Imperial and Commonwealth History)。同志社大学グローバル地域文化学部教授。専門はイギリス帝国史、植民地研究、トランスインペリアル・ヒストリー。著作にThe Meaning of White: Race, Class, and the ‘Domiciled Community’ in British India 1858‒1930 (Oxford: Oxford University Press, 2011)、‘Introduction’ [to the Special Issue, ‘Beyond Comparison: Japan and Its Colonial Empire in Transimperial Relations’], Cross-Currents: East Asian History and Culture Review 8, no. 2 (2019): 427‒451など。

馬路 智仁  (バジ トモヒト)  (

【編者】馬路 智仁(ばじ・ともひと)
1983年生まれ。2016年、ケンブリッジ大学にてPh.D. (Politics and International Studies)取得。東京大学大学院総合文化研究科・准教授。専門は、政治思想史、帝国・国際秩序をめぐる思想史。著作にThe International Thought of Alfred Zimmern (Palgrave Macmillan, 2021)、"Colonial Policy Studies in Japan," International Affairs (100th anniversary issue: ‘Race and Imperialism in International Relations'), Vol. 98, No. 1(2022)など。

山田 智輝  (ヤマダ トモキ)  (

【編者】山田 智輝(やまだ・ともき)
1996年生まれ。バーミンガム大学大学院人文法学研究科博士課程在籍中。専門はアフリカ史、帝国史。著作に「インド人のみたタンガニーカ─ 植民地化構想・委任統治・国際連盟への請願」(『社会科学』第52巻第4号、2023年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。