書店員向け情報 HELP
出版者情報
ICT未来予想図
自動運転,知能化都市,ロボット実装に向けて
- 書店発売日
- 2016年7月8日
- 登録日
- 2016年6月14日
- 最終更新日
- 2016年6月24日
紹介
最近のスマートフォンやソーシャルネットワークサービスの劇的な普及によって,良くも悪くも私たちの生活が大きく変化しました。しかし,これはまだ序の口で,遠くない未来には,これまでに人類が遭遇したことのない大きな変化を目の当たりにするでしょう。
その主役となるのが,本書で取り上げている「自動運転」「知能化都市」「ロボット・アンドロイド」などの最先端の情報通信技術(ICT技術)です。これらの技術は,これまでのパーソナルコンピュータや携帯電話などのように一種のICTデバイスとして人間社会に関わるのではなく,自動車,街,行動支援・話し相手などとして直接,私たちの生活に深く関わることが大きな違いです。つまり,飛躍的に進化したICT技術が,私たちの生活のあらゆる場面に関わってくるのです。
このような急激な変化に対して,私たちの社会はしっかりと準備ができているのでしょうか? そんな疑問を投げかけ,それを解決するために必要な視点は何かを教えてくれるのが本書です。
本書は,今後予想されるICT 技術と社会との関係(インタラクション)について,倫理的,法的,社会的課題(ELSI: Ethical, Legal and Social Issues)などの観点から,さまざまな例を交えてわかりやすく解説した本邦初の書籍です。
目次
第1章 ICTと社会とのインタラクション
1.1 ICT技術の普及速度
1.2 未来予想図で検討すべきポイント
第2章 自動運転システム ~誰もが関係者~
2.1 自動運転システムのマルチステークホルダーの存在
2.2 自動運転システムへの人間の適応性と信頼感
2.3 自動運転システムの人間力への影響と人間の関与
2.4 自動運転システムにおけるパーソナルデータ活用
第3章 知能化都市におけるエコシステム ~人工知能には水が必要~
3.1 知能化都市のマルチステークホルダーの存在
3.2 知能化都市への人間の適応性と信頼感
3.3 知能化都市の人間力への影響と人間の関与
3.4 知能化都市におけるパーソナルデータ活用
第4章 コミュニケーションロボット ~個性が違う~
4.1 コミュニケーションロボットのマルチステークホルダーの存在
4.2 コミュニケーションロボットへの人間の適応性と信頼感
4.3 コミュニケーションロボットの人間力への影響と人間の関与
4.4 コミュニケーションロボットにおけるパーソナルデータ活用
第5章 アシストロボット ~ロボットを着る~
5.1 アシストロボットのマルチステークホルダーの存在
5.2 アシストロボットへの人間の適応性と信頼感
5.3 アシストロボットの人間力への影響と人間の関与
5.4 アシストロボットにおけるパーソナルデータ活用
第6章 VR などによる体験 ~没入は両刃の剣~
6.1 VR のマルチステークホルダーの存在
6.2 VR 技術への人間の適応性と信頼感
6.3 VR 技術の人間力への影響と人間の関与
6.4 VR 技術のパーソナルデータ活用
第7章 BMI ~制御主体の座~
7.1 BMI 技術のマルチステークホルダーの存在
7.2 BMI 技術への人間の適応性と信頼感
7.3 BMI 技術の人間力への影響と人間の関与
7.4 BMI 技術のパーソナルデータ活用
第8章 感情認識技術 ~人間力の向上~
8.1 感情認識技術のマルチステークホルダーの存在
8.2 感情認識技術への人間の適応性と信頼感
8.3 感情認識技術の人間力への影響と人間の関与
8.4 感情認識技術パーソナルデータ活用
第9章 ELSI の国際動向
9.1 日本と海外の法制化姿勢の差異
9.2 RoboLaw(EU)
9.3 Robot-Era(EU)
参考文献
ICT 技術の急発展に対して社会は準備できているのか? (コーディネーター原隆浩)
上記内容は本書刊行時のものです。