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みそひと文字の抒情詩[新装版] 小松 英雄(著) - 笠間書院
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みそひと文字の抒情詩[新装版] 古今和歌集の和歌表現を解きほぐす

発行:笠間書院
A5判
372ページ
並製
定価 2,800円+税
ISBN
978-4-305-70598-3
Cコード
C0081
一般 単行本 日本語
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2012年8月
書店発売日
登録日
2012年7月23日
最終更新日
2012年8月8日
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紹介

歌聖と仰がれた藤原定家すら『古今和歌集』の和歌が理解できていなかった。
したがってその流れを継承する現今の注釈者にも和歌表現の基本が理解されていないということである。

『古今和歌集』から複線構造による多重表現になっている作品を中心に十二首を選び、徹底した表現解析を試みる。
〈みそひと文字〉という31個の仮名連鎖の枠のなかで、どのような「言の葉」をどのように操作し、「ひとの心」の繊細な動きを表現しているかを解明する。

旧著『やまとうた』を隅々まで書き改め、さらに新たな一章を加えた書。奥深く秘められた和歌の〈心〉にアプローチする方法を、分かりやすく提示する。同時刊行する『仮名文の構文原理[増補版]新装版』に提示した新しい考えを裏づけた書である。

【アプローチとは、問題の核心に少しでも近づきたいという意欲を満たすために策定する方略である。ことばで表現された〈心〉の奥底を見届けたいという情熱や憧れが、さまざまのアプローチを工夫させる。
 理解できない和歌を力ずくで攻略しても、真実をねじ伏せることはできない。
 『古今和歌集』の現行の注釈書を見ると、真実に少しでも近づきたいとか、ことばで表現された〈心〉の奥底に迫りたいとかいう情熱をまったく感じさせない。樹を見て森を見ずどころか、目の前に見ている葉がどんな枝にどんなふうに付いているにかさえも関心を示さない。好きかってに攻め立てて、理解できたと思い込んでいる。
 悪しき伝統に支えられた惰性的研究姿勢を捨てて、和歌の作者と日本語で親しく対話することから再出発しようではないかというのが、筆者のまじめなよびかけであり、本書はみずから実践したそのようなアプローチからもたらされた、ささやかな成果の提示である。】......イントロダクションより

目次

イントロダクション
序論 和歌表現解析の基礎
 1 『古今和歌集』の評価
 2 複線構造による多重表現
 3 和歌表現解析の基礎
 4 『古今和歌集』のテクスト
本論 和歌表現の解析
 1 春は来にけり ひとの心をさぐる
 2 うぐひすの鳴くなる声 古典文法による呪縛
 3 あづさ弓 変容した枕詞
 4 ことならは 注釈を離れて考える
 5 池の藤波 咲きにけり
 6 さつき待つ花橘
 7 渡り果てねば
 8 人まつ虫の声すなり
 9 紅葉みだれて流るめり
 10 あやめも知らぬこひ
 11 ねてもみゆ ねてもみえけり
 12 もみぢ葉の色
『やまとうた』その後
お読みいただいた方へ
補説 増刷に際して
引用初句索引

著者プロフィール

小松 英雄  (コマツ ヒデオ)  (

日本声調史論考(風間書房 1971)、国語史学基礎論(笠間書院 1973:増補版 1986:簡装版 2006)、いろはうた(中公新書 1979)、日本語の世界7.日本語の音韻(中央公論社 1981)、徒然草抜書(三省堂 1983/ 講談社学術文庫 1990、復刊 2007)、仮名文の原理(笠間書院 1988)、やまとうた(講談社 1994)、仮名文の構文原理(笠間書院 1997:増補版 2003:新装版 2012)、日本語書記史原論(笠間書院 1998:増補版 2000:新装版 2006)、日本語はなぜ変化するか 母語としての日本語の歴史(笠間書院 1999)、古典和歌解読 和歌表現はどのように深化したか(笠間書院 2000)、日本語の歴史 青信号はなぜアオなのか(笠間書院 2001)、みそひと文字の抒情詩(笠間書院 2004:新装版 2012)、古典再入門 「土左日記」を入りぐちにして(笠間書院 2006)、丁寧に読む古典(笠間書院 2008)、伊勢物語の表現を掘り起こす 《あづまくだり》の起承転結(笠間書院 2010)、平安古筆を読み解く 散らし書きの再発見(二玄社 2011)、等がある。

上記内容は本書刊行時のものです。