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都市歴史博覧 白幡 洋三郎(編著) - 笠間書院
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都市歴史博覧 (トシレキシハクラン) 都市文化のなりたち・しくみ・たのしみ (トシブンカノナリタチシクミタノシミ)

文芸
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発行:笠間書院
A5判
460ページ
上製
定価 4,700円+税
ISBN
978-4-305-70573-0   COPY
ISBN 13
9784305705730   COPY
ISBN 10h
4-305-70573-7   COPY
ISBN 10
4305705737   COPY
出版者記号
305   COPY
Cコード
C0095  
0:一般 0:単行本 95:日本文学、評論、随筆、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2011年12月
書店発売日
登録日
2011年11月28日
最終更新日
2012年2月8日
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紹介

何が都市をつくるのか。その都市からは何が生まれ、何を新たにつくっていくのか。
都市の誕生によって加速された、人間の文化の諸相を、全19編の論考から探る書。

本書は、都市ならではの産物としての「都市文化」を考えることを通じて、これまで気がつかなかったような日本の「発見」をめざそうとするもの。歴史を繙き「今」を改めて考えます。

目次

本書の意図(白幡洋三郎)



都市はぜいたく■白幡洋三郎


第Ⅰ部 なりたち

1 復元・水無瀬離宮―後鳥羽上皇の庭園都市■豊田裕章
2 「城市」と「食産」―中国の都市文化■金 哲会
3 中世都市の描き方―南フランスにおける都市の表象とアイデンティティ■図師宣忠
4 絵入り都市案内書の誕生―清末上海の出版文化と日本■唐権
5 日本庭園における西湖モチーフの具現化―景観表現の源泉を探る■李 偉
6 自然地域に移動する都市文化―現代アートによる里山と里海の再発見■西田正憲

第Ⅱ部 しくみ

1 中世パリと「水の商人」―パリのハンザ、水運ギルドの盛衰■天野史郎
2 『春日権現験記絵』に描かれた藤原俊盛邸の庭園■小野健吉
3 藩主の巡覧記―仙台藩主と秋田藩主■錦 仁
4 世界一周ツアーと実業家たちの日本発見―東京・大阪両朝日新聞社主催「世界一周会」をめぐって■竹村民郎
5 欲望都市・上海の誕生とその表象■劉 建輝
6 都市文化と現代の文化政策―文化アイデンティティの喪失と再生■端 信行

第Ⅲ部 たのしみ

1 中世チェコにおけるアルコール飲料―都市とビールの結びつき■藤井真生
2 粋から萌へ―現代サブカルチャーの起源としての近世都市文化■奥野卓司
3 近世庭園の遊び方―劇場と化す都市の庭園■町田 香
4 江戸のなかの異文化■原田信男
5 大衆演劇劇場探検記■パスカル・グリオレ
6 「房(バン)」の系譜―現代韓国の都市文化■申 昌浩

共同研究会記録
共同研究参加メンバー一覧
執筆者紹介

前書きなど

本書の意図(白幡洋三郎)

 都市は人間の集住地として新しい文化を創造する力を強く持っている地域である。人間の文化は、間違いなく都市の誕生によって加速された。都市は文化誕生の大いなる母体であり、文化の多様さは都市ならではの産物であろう。
 本書は、都市ならではの産物としての「都市文化」を考えることを通じて、これまで気がつかなかったような日本の「発見」をめざそうとする。
 従来、都市の発生とその後の都市の発展史を対象とする研究は多く行われてきた。また都市を含め、個別地域における文化の特徴と地域文化同士の関連をさぐる研究もよく行われてきた。都市とその構造に関する研究は地理学・考古学などによって行われ、他方で地域文化に関しては、文化人類学や文化史学などによる研究が個別に行われてきた。
 しかしながら都市の構造面における特徴と地域における個別文化との関わりを包括的に考察することにより、特徴ある都市文化の全体を比較史的に検討しようとする試みはこれまでほとんど見られなかった。
 本書は、二〇一〇年二月に国際日本文化研究センターで行われた国際研究集会の報告であり、また、二〇〇七年から三年間続けてきた共同研究会「都市文化とは何か」の一つのまとめでもある。共同研究会では従来の都市構造研究と地域文化研究とを連携させ、総合的な都市文化研究を行うことをめざした。「都市文化とは何か?」という直接的な問いを立てることによって、文化の諸相をはじめ、多様な都市のあり方と都市の発達、都市構造の特徴と地域文化との関連を多面的に明らかにしようと試みたのである。
 日本の都市文化を考えるとき近世から近代への都市(集落)の変容は重要であり、その際に有用と思われる数字がある。要約すれば江戸時代の村の数は約六三、〇〇〇余りであったが、これが明治期に一五、〇〇〇強の自治体に編制され、それが現代では一、七〇〇余りに整理されたのである。その間、日本の総人口はおおよそ三、〇〇〇万人から一億二、〇〇〇万人になった。以上の数値の変遷は行政上の再編成によるものであり、集落景観や住民の数・構成はほとんど変わらない場合も考えられるが、やはり、この数の変化は、日本の集落の都市化への大きな流れを映し出していると考えてよいだろう。小さな集落が全国に無数に散らばる村単位の社会が、規模の大きい(行政)都市単位の社会に変わっていったのである。
 いまや全国どこにも都市的暮らしがあるとも言える現代の日本に、農村や地方とは異なる、都市ならではの文化、習慣や生活様式はあるのだろうか。都市のあり方を問い、文化とは何かを考えることによって、日本を再発見するさまざまな見方を見つけ出そうとの試みが本書の意図である。

著者プロフィール

白幡 洋三郎  (シラハタ ヨウザブロウ)  (編著

1949年、大阪府生まれ。京都大学大学院農学研究科博士課程在籍中に西ドイツ・ハノーファー工科大学に留学。京都大学農学部助手、国際日本文化研究センター助教授を経て、現在同センター教授。
著書に、『日本文化としての公園』(共著・八坂書房)、『プラトンハンター』(講談社/毎日出版文化賞奨励賞)、『近代都市公園史の研究』(思文閣出版)、『旅行ノススメ』(中公新書)、『カラオケ・アニメが世界をめぐる』(PHP研究所)、『大名庭園』(講談社)などがある。

錦 仁  (ニシキ ヒトシ)  (編著

1947年、山形県生まれ。東北大学文学部文学研究科博士課程中途退学。秋田大学教育学部教授を経て、現在新潟大学現代社会文化研究科教授。
著書に、『中世和歌の研究』(桜楓社)、『在地伝承の世界【東日本】』(三弥井書店。徳田和夫・菊地仁)、『秋田県の民俗芸能』(秋田県教育委員会。井上隆明・齋藤壽胤ほか)、『浮遊する小野小町』(笠間書院)、『東北の地獄絵』(三弥井書店)、『小町伝説の誕生』(角川書店)、『金葉集/詞花集』(明治書院)、『なぜ和歌(うた)を詠むのか 菅江真澄の旅と地誌』 (笠間書院)などがある。

原田 信男  (ハラダ ノブヲ)  (編著

1949年、栃木県生まれ。明治大学大学院博士後期課程退学、その後、角川文化振興財団角川日本地名大辞典編纂室勤務(非常勤)などを経て、札幌大学女子短期大学部専任講師翌年同助教授、同教授を経て、現在国士舘大学21世紀アジア学部教授。
著書に、『江戸の料理史』(中公新書/サントリー学芸賞受賞)、『歴史のなかの米と肉』(平凡社/小泉八雲賞受賞)、『中世村落の景観と生活』(思文閣出版)、『和食と日本文化』(小学館)、『食をうたう』(岩波書店)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。