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近世語研究のパースペクティブ 金澤 裕之(編著) - 笠間書院
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近世語研究のパースペクティブ (キンセイゴケンキュウノパースペクティブ) 言語文化をどう捉えるか (ゲンゴブンカヲドウトラエルカ)

文芸
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発行:笠間書院
A5判
216ページ
並製
定価 2,500円+税
ISBN
978-4-305-70555-6   COPY
ISBN 13
9784305705556   COPY
ISBN 10h
4-305-70555-9   COPY
ISBN 10
4305705559   COPY
出版者記号
305   COPY
Cコード
C3081  
3:専門 0:単行本 81:日本語
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2011年5月
書店発売日
登録日
2011年5月10日
最終更新日
2011年6月21日
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紹介

近世語研究は、日本語学研究に、日本文学研究に、何をもたらすのか。
研究者ごとにさまざま異なろうとする、近世の言語文化の「像」。それらをすりあわせるべく、「新鮮で見晴らしのよい」眺望を提示する。
2010年の日本語学会春季大会で開催したシンポジウムB「外から/外への近世語研究」での白熱した議論を経て、それらのテーマを深化させ、シンポジウム参加以外のメンバーも加え一書にしたものである。

【近年の研究の進展とそれに伴う細分化によって、近世の言語文化というものに対して、我われ近世語研究者、日本語研究者が捉える「像」がそれぞれに異なろうとしている。そしてそれ以上に、日本文学や歴史学の研究者の描く「像」が、大きくその趣を異にしつつあることは想像に難くない。本書では、これまでの日本語史研究者の長年に及ぶ「執拗な」追究の集積を出発点とし、そこに拠って立ちながら、言語研究者たちが何に感動し、事実をいかに追い求め、それによってどのような「像」を見ようとしているかが描き出されている。この「像」と、読者各自のそれとをすりあわせることにより、日本語研究者にとってはもちろんのこと、他分野の読者にとっても、それぞれに新鮮で見晴らしのよい眺望--パースペクティブ--が立ち現れる契機になることを信じるものである。】......本書より

執筆者は、金澤裕之/岡部嘉幸/矢島正浩/彦坂佳宣/福島直恭/佐藤貴裕/屋名池誠/井上泰至。

目次

はじめに

第1部 文法史の面から捉え直す近世語
 時代を超えた言語変化の特性--動態の普遍性を考える■金澤裕之
 現代語からみた江戸語・江戸語からみた現代語--ヨウダの対照を中心に■岡部嘉幸
 時間的・空間的比較を軸にした近世語文法史研究--ソレダカラ類の語彙化を例として■矢島正浩
 条件表現からみた近世期日本語の景観
   --『方言文法全国地図』と国語史・近世方言文献の対照から■彦坂佳宣

第2部 言語生活の面から捉え直す近世語
 日本語の歴史的研究と変異形■福島直恭
 節用集と近世社会■佐藤貴裕
 「近世通行仮名表記」--「濫れた表記」の冤を雪ぐ■屋名池誠
 問いの共有--文学研究と言語研究の架橋へ■井上泰至

あとがき  

執筆者紹介

著者プロフィール

金澤 裕之  (カナザワ ヒロユキ)  (編著

1952年生、横浜国立大学教育人間科学部教授。
大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。
『二十世紀初頭大阪口語の実態』(科研費報告書、1991)、『近代大阪語変遷の研究』(和泉書院、1998)、『留学生の日本語は、未来の日本語』(ひつじ書房、2008)。

矢島 正浩  (ヤジマ マサヒロ)  (編著

1963年生、愛知教育大学教育学部教授。
東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。
「近代関西語の順接仮定表現--ナラからタラへの交代をめぐって--」『日本語科学』19(2006)、『近代関西言語における条件表現の変遷原理に関する研究』(科研費報告書、2007)、「近世期以降の当為表現の推移」『日本語文法』10-2(2010)。

岡部 嘉幸  (オカベ ヨシユキ)  (

一九六九年生 千葉大学文学部准教授
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退 修士(文学)
論文 「江戸語におけるソウダとヨウダ--推定表現の場合を中心に--」『国語と国文学』79-10(2002)、「ハズダとニチガイナイについて--両者の置き換えの可否を中心に--」『日本語科学』13(2003)、「江戸語の文法--江戸時代後期における--」『日本語学』25-5(2006)

彦坂 佳宣  (ヒコサカ ヨシノブ)  (

一九四七年生 立命館大学文学部教授
東北大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学 博士(文学)
著書 『ことばの探検4 方言と標準語』(アリス館、1997)、『尾張近辺を主とする近世期方言の研究』(和泉書院、1997)、『戦後日系カナダ人の歴史と文化』(共著、朝倉書店、2003)

福島 直恭  (フクシマ ナオヤス)  (

一九五九年生 学習院女子大学国際文化交流学部教授
筑波大学大学院文芸・言語研究科一貫制博士課程単位取得退学 博士(言語学)
著書・論文 『あぶない(ai)があぶねえ(e:)にかわる時-日本語の変化の過程と定着-』(笠間書院、2002)、『書記言語としての日本語の誕生- その存在を問い直す-』(笠間書院、2008)、「身内尊敬表現と絶対敬語ー進歩史観的敬語論批判ー」『日本語と日本文学』52(筑波大学日本語日本文学会、2011)

佐藤 貴裕  (サトウ タカヒロ)  (

一九六○年生 岐阜大学教育学部教授
東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学
著書・論文 『近世初期節用集の研究』(科研費報告書、2010)、「寿閑本節用集の意義」『日本語の研究』4ー1(2008)、「易林本『節用集』平井版研究の基本課題」『古典語研究の焦点』(武蔵野書院、2010)

屋名池 誠  (ヤナイケ マコト)  (

一九五七年生 慶應義塾大学文学部教授
東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退
著書・論文 『横書き登場ー日本語表記の近代』(岩波新書、2003)、「「総ルビ」の時代ー日本語表記の十九世紀ー」『文学』10ー6(2009)、「文字の向きは何を伝えていたかー江戸切絵図の場合」『国文学 解釈と教材の研究』50ー5(2005)

井上 泰至  (イノウエ ヤスシ)  (

一九六一年生 防衛大学校人間文化学科准教授
上智大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学
著書・論文 『雨月物語ー源泉と主題ー』(笠間書院、1999)、『恋愛小説の誕生 ロマンス・消費・いき』(笠間書院、2009)、「子規の内なる「江戸」1~24」『俳句』(角川学芸出版、2009~2010)

上記内容は本書刊行時のものです。