書店員向け情報 HELP
出版者情報
書店注文情報
在庫ステータス
取引情報
万葉歌人 田辺福麻呂論
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2011年1月
- 書店発売日
- 2011年1月14日
- 登録日
- 2010年12月10日
- 最終更新日
- 2014年8月14日
紹介
田辺福麻呂は宮廷歌人か―
聖武天皇や大伴家持と共に生きた
知られざる万葉歌人を論じ尽くす
初の書。
田辺福麻呂の表現、長歌の構造、用字法などの詳細な検討により、新たなる田辺福麻呂論の構築をめざす。
目次
序章 本書の構成と概要
1 はじめに
2 本文の構成と概要
第一章 田辺福麻呂の都城讃歌と荒都歌
第一節 「寧楽故郷歌」
1 はじめに
2 冒頭部の構造
3 冒頭部の解釈
4 宣命との関係
5 新世
6 むすび
第二節 「久邇京讃歌」
1 はじめに
2 第一長反歌
3 第二長反歌
4 二組の長歌の対応関係
5 二組の反歌の対応関係
6 「つなぎ」の反歌
7 むすび
第三節 「久邇京讃歌」の構造の淵源
1 はじめに
2 「久邇京讃歌」と石見相聞歌
3 〈対構造〉の淵源
4 六朝漢詩文と〈対構造〉
5 田辺福麻呂と初唐詩
6 むすびと課題
第四節 「久邇荒墟歌」
1 はじめに
2 「春日」と「悲傷」
3 大宮人の立ち易り
4 君臣調和の新時代
5 むすび
第五節 「難波宮讃歌」
1 はじめに
2 「難波宮讃歌」の構造
3 多用される〈聴覚景〉
4 視聴対の取り込み
5 むすび
第二章 田辺福麻呂の挽歌
第一節 足柄の行路死人歌
1 はじめに
2 行路死人歌とは
3 調使首歌との類同性
4 死人の環境に関する叙述
5 伝説歌との類同性
6 むすび―死人の描写の特徴とそれが意図するもの―
第二節 葦屋処女の墓を過ぎし時に作れる歌
1 はじめに
2 山部赤人から摂取したもの
3 山部赤人から排除したもの
4 田辺福麻呂の独自な表現
5 むすび
第三章 田辺福麻呂の宮廷歌の周辺
第一節 柿本人麻呂の石見相聞歌の構造
1 はじめに
2 石見相聞歌の時間と空間―三つの時空論―
3 類似する表現
4 対応する構造
5 妹との別れから見納めの山へ
6 終局部の対応
7 妹の描写
8 ネガティブな予兆
9 妹の喪失
10 ゆりもどす反歌
11 むすび―巡り戻る心理―
第二節 小竹の葉はみ山もさやにさやぐとも
1 はじめに
2 「サヤゲドモ」は排せるか
3 「ミダルトモ」は排せるか
4 「乱」を「マガフ」「サワク」と訓む可能性
5 むすび
第三節 石見相聞歌における「夏草」と「露霜」
1 はじめに
2 夏草の思ひ萎えて
3 「夏草」と「露霜」
4 柿本人麻呂と『文選』
5 「石見相聞歌」と李善注『文選』
6 柿本人麻呂歌集と李善注『文選』
7 むすび
第四節 万葉集巻十の七夕長歌は福麻呂の作か
1 はじめに
2 二〇八九~二〇九一
3 二〇九二~二〇九三
4 「久邇京讃歌」との類同性
5 むすび
第四章 和漢の双光
第一節 新しき年のはじめ―天平十四年正月十六日続日本紀歌謡と万葉歌―
1 はじめに
2 歌●所
3 琴歌譜などとの先後関係―第二次歌●所によって再開発された天平十四年歌謡―
4 「新」時代―聖武朝・久邇京・橘諸兄政権の時代―
5 万葉の「新しき年のはじめ」の歌と作者達
6 むすび
第二節 田辺福麻呂の「久邇京讃歌」と「六合」
1 はじめにー「久邇京讃歌」の特殊性ー
2 宮柱 太敷き奉り
3 常套的表現と異なる川と山、秋と春の対
4 臣下のことばを聞き入れる主君
5 「久邇京讃歌」と「六合」
6 むすび
第三節 和漢の双光―古代官僚田辺福麻呂と宮廷歌人田辺福麻呂―
1 はじめに
2 日本古代官僚と漢詩文
3 万葉官僚歌人「田辺福麻呂」
4 「久邇京讃歌」と対表現
5 「久邇京讃歌」と「都賦」の山川表現
6 大学寮と田辺福麻呂
7 むすび―和漢の双光―
終章 本書の成果と課題
1 はじめに
2 「久邇京讃歌」における二群の精緻な対応
3 様式美の理解から文学史的位置付けへ
4 様式美の理解から思想の理解へ
5 上以風●化下●、下以風●刺上●
6 田辺福麻呂は宮廷歌人か
7 むすび
初出一覧
あとがき
索引(歌(謡)番号索引・人名索引・事項索引)
上記内容は本書刊行時のものです。
