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夜寝覚物語 鈴木 一雄(訳) - 笠間書院
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中世王朝物語全集

夜寝覚物語 中世王朝物語全集19

発行:笠間書院
A5判
424ページ
上製
定価 6,800円+税
ISBN
978-4-305-40099-4
Cコード
C3093
専門 単行本 日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2009年6月
書店発売日
登録日
2013年4月1日
最終更新日
2013年4月1日
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紹介

夜寝覚物語(よるのねざめものがたり)

石埜敬子 伊藤博 鈴木一雄[校訂・訳注]

平安後期に成立した『夜の寝覚』の改作本。
それと知らず姉の婚約者と契り子供までなした寝覚上は、
年の離れた左大将(後の老関白)と結婚する。
その後、姉と老関白は他界、寝覚上は男君と結ばれる。
天人の予言、姉妹の葛藤、老関白の寛容な愛、
帝や宮中将の恋慕、などが語られるが、
幸せな大団円を迎えるところが原作と大きく異なり、
その変容が興味深い。

目次

凡例

夜寝覚物語(よるのねざめものがたり) 石埜敬子 伊藤博 鈴木一雄[校訂・訳注]

巻一 注
巻二 注
巻三 注
巻四 注
巻五 注
年立・系図・登場人物一覧・梗概・解題

前書きなど

刊行に際して


 院政期から鎌倉時代の間に成った王朝物語は、
『松浦宮物語』『石清水物語』『有明の別』その他、
現存作品だけでも二十八部の多きに達するにかかわらず、
最近まで一様に「擬古物語」という称を与えられて、
ひたすら平安朝物語の模倣作とされ、
読むに値しないものと見なされてきた。
従って、大部分はごく少部数の原典の翻字があるのみで、
現代語訳もほとんど刊行されていないのが現状である。
 その結果、それらが一般の読者にまったく読まれなかったのは
やむを得なかったとしても、専門の研究者ですら、
この時期の物語の文体には特異な語彙や語法があるという点もあって、
右のような常識に甘んじて、
自ら作品を読み、研究を進める姿勢が乏しかった嫌いがあるように思われる。
これらの作品がこうしてひとしなみに継子扱いを受けてきた最大の理由は、
作品の内容にあるのではなく、
現代語訳がほとんど無かったという事実に由来するのである。
 もし、今、それぞれに読みやすい本文を立て、現代語訳を添えることが出来れば、
これらの作品の面目は、世上俄に一新され、
その評価にも再検討が加えられるに違いない
―――我々は、数年以前から期せずして、この一致した見解の元に準備を重ね、
同志を糾合して、「中世王朝物語研究会」を組織し、
市古貞次・三角洋一編『鎌倉時代物語集成』七巻の本文の完結に引き続いて、
ここに本全集を刊行することにした。
日本文学史の数少ない盲点の一つが、この全集によって明らかにされ、
それが広く読まれることで、
その評価も見直される日の近いであろうことを期して疑わない。
ここに、江湖諸賢のご支援を切に望むものである。

編者

上記内容は本書刊行時のものです。