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気候変動の真実 科学は何を語り、何を語っていないか? スティーブン・E・クーニン(著/文) - 日経BP
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気候変動の真実 科学は何を語り、何を語っていないか? (キコウヘンドウノシンジツカガクハナニヲカタリナニヲカタッテイナイカ)

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発行:日経BP
四六判
376ページ
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-296-00062-3   COPY
ISBN 13
9784296000623   COPY
ISBN 10h
4-296-00062-4   COPY
ISBN 10
4296000624   COPY
出版者記号
296   COPY
Cコード
C0034  
0:一般 0:単行本 34:経営
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2022年3月5日
最終更新日
2022年3月5日
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書評掲載情報

2022-07-09 毎日新聞  朝刊
評者: 橘玲(作家)
2022-06-04 日本経済新聞  朝刊
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紹介

なぜ気候科学はねじ曲げられて伝えられるのか? 
■私がこの本を書いたのは、気候科学やエネルギーに関する重要な情報が歪められているからだ。純然たるデータや科学文献の記述が、政府による評価報告書、マスコミを経由して、一般市民や意思決定者へ伝えられる過程でねじ曲げられてしまう。私が望んだとおり、専門家でない読者の方々は、(米国での出版後)本書の内容が公正でわかりやすいと評価してくれた。他方、予想したとおり、一部の気候科学者は本書を批判し、私の動機や資質に疑問を投げかけた。だが、内容面の大きな誤りを見つけることはできなかった。
(「日本語版発行に寄せて」より)

■私は科学者として、科学界の実に多くの個人や組織が、情報提供ではなく説得のために気候科学を誤って伝えていることに失望している。しかし、あなたも一市民として気をつけなければならない。民主主義社会では、有権者が最終的に気候変化への対応方法を決定する。科学が言っていること(と言っていないこと)を十分知らずに下される決定、悪くするとウソの情報に基づいて下される決定が、よい結果につながることはまずない。新型コロナウイルスでもそのことをつくづく思い知らされた。気候やエネルギーでもそれは同じことだ。(第10章「誰がなぜ科学を壊したのか」より)

目次

パート1 サイエンス
 第1章 温暖化についてわかっていること
 第2章 人間による微々たる影響
 第3章 排出量をめぐる説明と推定
 第4章 乱立するモデル
 第5章 気温上昇の誇大アピール
 第6章 嵐の恐怖
 第7章 異常降水─洪水から山火事まで
 第8章 海面上昇の不安
 第9章 来ない終末
 第10章 誰がなぜ科学を壊したのか
 第11章 壊れた科学の修復
パート2 レスポンス
 第12章 カーボンフリーという幻想
 第13章 米国は幻想を実現できるか?
 第14章 プランB
 解説 米国を代表する科学者による覚悟のうえのメッセージを真摯に受け取ってほしい  
    杉山大志(キヤノングローバル戦略研究所研究主幹)

著者プロフィール

スティーブン・E・クーニン  (スティーブンイークーニン)  (著/文

米国の科学政策におけるリーダーのひとり。オバマ大統領の下で米国エネルギー省の科学担当次官を務め、同省の戦略計画と初の「4年ごとの技術レビュー」(2011年)の主執筆者となった。物理学、天体物理学、科学計算、エネルギー技術・政策、気候科学などの分野で200以上の査読付き論文を発表している。カリフォルニア工科大学の理論物理学の教授を務め、約10年間にわたりカリフォルニア工科大学の筆頭副学長(プロボスト)を務めた。現在は、ニューヨーク大学の大学教授として、スターンビジネススクール、タンドンスクールオブエンジニアリング、物理学科に籍を置く。米国科学アカデミー、米国芸術科学アカデミー、米国政府のために技術的な問題を解決する科学者のグループであるJASONなどに所属。2014年からは国防分析研究所の理事を、2014年から2019年まで全米アカデミーズの工学・物理科学委員会の委員長を務めた。現在、ローレンス・リバモア国立研究所の独立理事を務めるほか、ロスアラモス、サンディア、ブルックヘブン、アルゴンヌの各国立研究所でも同様の役割を担う。

三木 俊哉  (ミキトシヤ)  (翻訳

1961年生まれ。京都大学法学部卒業。会社員を経て産業・出版翻訳者。訳書に『買収起業完全マニュアル』(実業之日本社)、『チャレンジャー・セールス・モデル』(海と月社)、『ルーンショット』(日経BP)など。

上記内容は本書刊行時のものです。