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小萩のかんざし いとま申して3 北村 薫(著/文) - 文藝春秋
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小萩のかんざし いとま申して3 (コハギノカンザシ イトマモウシテ サン)

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発行:文藝春秋
四六判
464ページ
定価 2,200円+税
ISBN
978-4-16-390822-9   COPY
ISBN 13
9784163908229   COPY
ISBN 10h
4-16-390822-6   COPY
ISBN 10
4163908226   COPY
出版者記号
16   COPY
Cコード
C0093  
0:一般 0:単行本 93:日本文学、小説・物語
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2018年2月23日
最終更新日
2018年3月27日
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書評掲載情報

2018-12-23 読売新聞  朝刊
評者: 本郷恵子(東京大学教授、中世史学者)
2018-07-15 毎日新聞  朝刊
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紹介

作家・北村薫が、父の死後に遺されていた膨大な日記を考証、再生。ミステリ作家・本の達人としての腕を存分に振るいつつ、無名の一青年の目を通した昭和初期の歴史的シーンを繊細に愛情深く甦らせた三部作の完結編。

ドイツではヒトラー内閣が成立し、三月には東北三陸地方に大津波が押し寄せた昭和8年、父は慶応義塾大学を卒業するが、不景気の波が押し寄せる時代に就職口はない。文春の試験にも不合格し(池島信平が合格)、大学院に進むものの家の経済は苦しく、定期を買う金もない。崇拝する折口信夫から満足な評価を得る事もできず、国文学への情熱も断ち切るしかないのかと懊悩しながら東京、横浜をさまよう父の姿が哀切をもって描き出される。一方、文学史上の有名人物と折口信夫が敵対し、罵倒批判された数々の事件の真相に迫る著者の筆はスリリングかつ感動的。時代の背景と状況を踏まえ、文献、日記、関係者の随筆に散見される該当箇所を読み解きつき合わせることで、折口信夫の底知れぬ大きさと怖さ、師弟関係に潜む感情、国文学に生涯をかける人々の熱情と嫉妬があぶりだされる。横山重、佐々木信綱、池田弥三郎、祖父、父、学友たち-ー
あの時代を歩んだ有名・無名の人々の姿を捉える、感動の昭和史。

上記内容は本書刊行時のものです。