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福島第一原発事故の「真実」 NHKメルトダウン取材班(著/文) - 講談社
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福島第一原発事故の「真実」 (フクシマダイイチゲンパツジコノシンジツ)

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発行:講談社
四六判
738ページ
定価 3,200円+税
ISBN
978-4-06-522529-5   COPY
ISBN 13
9784065225295   COPY
ISBN 10h
4-06-522529-9   COPY
ISBN 10
4065225299   COPY
出版者記号
06   COPY
Cコード
C0040  
0:一般 0:単行本 40:自然科学総記
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2021年1月8日
最終更新日
2024年3月28日
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書評掲載情報

2021-04-24 毎日新聞  朝刊
評者: 中村桂子(JT生命誌研究館名誉館長)
2021-04-17 朝日新聞  朝刊
評者: 戸邉秀明(東京経済大学教授・日本近現代史)
2021-03-06 東京新聞/中日新聞  朝刊
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紹介

東日本壊滅はなぜ免れたのか? 取材期間10年、1500人以上の関係者取材で浮かび上がった衝撃的な事故の真相。
他の追随を許さない圧倒的な情報量と貴重な写真資料を収録した、第一級のノンフィクションがついに刊行。736ページの完全保存版

思いも寄らない真相が次々明らかに
真相1 吉田所長の英断「海水注入」はほとんど原子炉に届かなかった
真相2 1号機で唯一残された冷却装置は40年間にわたり「封印」されてきた
真相3 原子炉を救う減圧装置には、高温高圧になると動作しにくくなる弱点があった
真相4 2号機の消防注水の失敗が皮肉にもメルトダウンの進行を遅らさせて「最悪の事態」を防いだ
真相5 巨大な津波に備えて、津波対策に着手していた原発があった

東日本壊滅が避けられたのは偶然の産物だった!?
極限の危機。核の暴走を食い止めようと、吉田所長らは、爆発や被ばくの恐怖と闘いながら決死の覚悟で現場にとどまり、知恵を絞り出して、原子炉に水を入れ続けた。幸いにして、格納容器の爆発は免れた。当時の政府のシミュレーションでは、最悪の場合、福島第一原発の半径170キロ圏内がチェルノブイリ事故の強制移住基準に達し、半径250キロ圏内が、住民が移住を希望した場合には認めるべき汚染地域になるとされた。半径250キロとは、北は岩手県盛岡市、南は横浜市に至る。東京を含む東日本3000万人が退避を強いられ、これらの地域が自然放射線レベルに戻るには、数十年かかると予測されていた。
10年にわたる取材で、この最悪シナリオが回避されたのは、消防注水の失敗や格納容器のつなぎ目の隙間から圧が抜けたりといった幾つかの偶然が重なった公算が強い。この事故では、当初考えられていた事故像が新たに発見された事実や知見によって、どんでん返しのように変わった例は枚挙に暇がない。この極限の危機において、人間は核を制御できていなかった。それが「真実」である。

著者プロフィール

NHKメルトダウン取材班  (エヌエイチケイメルトダウンシュザイハン)  (著/文

近堂靖洋 (NHK報道局 編集主幹)
藤川正浩 (NHK制作局 第3制作ユニットチーフプロデューサー)
山崎淑行(NHK報道局 科学・文化部 ニュースデスク)
鈴木章雄 (NHK仙台拠点放送局 チーフディレクター)
花田英尋(NHK秋田放送局 ニュースデスク)
大崎要一郎 (NHK福島放送局 ニュースデスク)
岡本賢一郎( NHK京都放送局 記者)
沓掛愼也 (NHK福井放送局 ニュースデスク)
重田八輝 (NHK報道局 科学・文化部 記者)
阿部智己 (NHK報道局 科学・文化部 記者)
藤岡信介 (NHK報道局 科学・文化部 記者)
長谷川 拓(NHK報道局 科学・文化部 記者)
右田可奈( 元NHK福島放送局 記者)

上記内容は本書刊行時のものです。