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虐待死 なぜ起きるのか,どう防ぐか 川崎 二三彦(著/文) - 岩波書店
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虐待死 なぜ起きるのか,どう防ぐか (ギャクタイシ ナゼオキルノカドウフセグノカ)

新書
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発行:岩波書店
新書判
222ページ
定価 780円+税
ISBN
978-4-00-431784-5   COPY
ISBN 13
9784004317845   COPY
ISBN 10h
4-00-431784-3   COPY
ISBN 10
4004317843   COPY
出版者記号
00   COPY
Cコード
C0236  
0:一般 2:新書 36:社会
出版社在庫情報
不明
書店発売日
登録日
2019年6月13日
最終更新日
2019年7月9日
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書評掲載情報

2019-09-15 東京新聞/中日新聞  朝刊
評者: 栗原裕一郎(評論家)
2019-09-14 日本経済新聞  朝刊
2019-08-18 毎日新聞  朝刊
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紹介

2000年に児童虐待防止法が施行され、行政の虐待対応が本格化した。しかし、それ以降も、虐待で子どもの命が奪われる事件は後を絶たない。長年、児童相談所で虐待問題に取り組んできた著者が、多くの実例を検証し、様々な態様、発生の要因を考察。変容する家族や社会のあり様に着目し、問題の克服へ向けて具体的に提言する。

目次

まえがき


序 章 社会を揺るがす子どもの虐待死
 苦い経験/寿産院赤ちゃん大量殺人事件/戦後初の「子殺し」調査/児童相談所の現場では/見えなかった死/殺さないで/厚生省が虐待死の実情を初めて公表

第1章 虐待死の検証
 「実態が把握しにくいということでございます」/国による初めての死亡事例検証/児童虐待等要保護事例の検証に関する専門委員会/チャイルド・デス・レビュー/次第に詳しくなる専門委員会の調査/虐待死の態様をふまえた専門委員会の集計/自治体による検証/虹センターでの虐待死の検討/虐待死の区分

第2章 身体的虐待の行き着く先――暴行死
  「しつけ」で子どもが死亡する?/親権にまつわる民法の改正/逆転の動物/体罰する人の話に耳を傾ける/非血縁の男性加害者/家族にもならないうちに/ステップファミリーへの支援/いらだちの暴発/情報共有をめぐる福祉と警察の連携/転居と虐待のリスク/虐待による乳幼児頭部外傷/「母子保健」という名称の落とし穴?/精神疾患の影響による殺害/加害者の年齢/産後うつ/代理によるミュンヒハウゼン症候群

第3章 養育放棄,放置の末に――ネグレクト死
 大阪市二幼児餓死事件/児童相談所の対応/居所不明児童/一人では抱えきれない養育の負担/貧困による衰弱死/複数の保護者/居住空間の分離/付随する暴力/きょうだい差別/見て見ぬふり/安全に対する無配慮/保護者不在で過ごす子どもたち/医療ネグレクト/親権制度の改正

第4章 生まれた瞬間の悲劇――嬰児殺
 ルイス・デ・アルメイダ/マビキ慣行/引き継がれる嬰児殺の風習/戦後間もない嬰児殺/「生まれる」とは?/嬰児殺の分類/こうのとりのゆりかご/ドイツの内密出産法/若い女性の嬰児殺/身勝手な男性/性的虐待の被害者/結婚している夫婦の子/連続殺害事件/妊娠の秘匿/〇日児死亡の克服という課題/にんしんSOS

第5章 無防備の子どもが犠牲に――親子心中
 テーマ別研修「死亡事例から学ぶ」/「考えたことがありませんでした」/バラつく被害児の年齢/戦前の親子心中/親子心中の美化/親子心中日本固有説/父母で異なる心中の態様/加害者父の事例/夫婦関係の行き詰まり/加害者母の事例/母子心中の背景に多い精神疾患/血縁関係の中で起きる心中/父の心理/二〇一六年児童福祉法改正

第6章 虐待死を防ぐために
 「まさか死ぬなんて……」/心理的虐待による死亡/「いつもなのか,大丈夫か」/過去と向き合う/違和感を忘れない/感性を磨く/ジェノグラムを活用する/DVと児童虐待/家族の関係性を理解する/児童相談所の過酷な現実/正しさが足りない?/ソーシャルワーカーでいることとは/求められるのは「働き続けたい」と思える環境/子どもの権利が尊重される文化を/「微力だけど無力じゃない」


あとがき
引用・参考文献

上記内容は本書刊行時のものです。