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カースト アメリカに渦巻く不満の根源
- 初版年月日
- 2022年9月6日
- 書店発売日
- 2022年9月8日
- 登録日
- 2022年8月10日
- 最終更新日
- 2022年9月2日
書評掲載情報
2023-03-25 | 東京新聞/中日新聞 朝刊 |
2022-12-10 |
日本経済新聞
朝刊 評者: 西山隆行(成蹊大学教授) |
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紹介
アメリカの日常にはびこる黒人差別は決して根絶されず再燃する。ピューリツァー賞受賞・黒人女性作家が自らの体験をもとに、差別の底に潜む、白人、バラモン、アーリア人の「優越」を保持するカースト制のメカニズムを探る。アメリカの民主主義を蝕むカーストの恐るべき悪とは。世界的ベストセラー、待望の邦訳。
目次
群衆のなかの男
第一部 永久凍土中の毒素と、いたるところで上がる熱
第一章 毒素の死後の生命
歴史の診断
第二章 古い家と赤外線
第三章 アメリカの不可触民
見えないプログラム
第二部 人間の分類の恣意的構築
第四章 ロングラン上演とアメリカのカーストの出現
第五章 「おまえたちのために作った容器」
第六章 人間性の尺度
第七章 デリーの濃霧のなかからインドとアメリカの類似点を見つける
第八章 ナチ党とカーストの促進
第九章 沈黙という悪
第三部 カーストの柱
カーストの基盤──アメリカの不満の起源
第一の柱 神の意志と自然の法則
第二の柱 遺伝性
第三の柱 族内婚と、結婚と子作りの制御
第四の柱 純潔 vs. 汚染
第五の柱 職業のヒエラルキー──ジャーティと土台
第六の柱 非人間化と烙印
第七の柱 実施手段としての恐怖、支配手段としての残酷
第八の柱 生まれつきの優越 vs. 生まれつきの劣等
第四部 カーストの触手
茶色い目と青い目
第十章 ミスキャストの根源
第十一章 支配集団の地位への脅威と、最高位の危うさ
第十二章 この世の罪を一身に負うスケープゴート
第十三章 不安なアルファと、負け犬のいる意味
第十四章 日常生活へのカーストの介入
第十五章 最下層がいないと困る訳
第十六章 最下位にはなりたくない──浸水する地下室に詰め込まれて
第十七章 初期のカーストの前線で
第十八章 サチェル・ペイジとカーストの不合理
第五部 カーストがもたらす影響
第十九章 憎悪の高揚感
第二十章 カーストの避けられないナルシシズム
第二十一章 ウェーブした黒髪のドイツ人少女
第二十二章 ストックホルム症候群と従属カーストの生存
第二十三章 ヒエラルキーの境界を守る突撃部隊
第二十四章 コルチゾール、テロメア、そしてカーストの致死性
第六部 反 動
第二十五章 台本の変更
第二十六章 岐路とカーストの復活
第二十七章 カーストを象徴するもの
第二十八章 投票にかけられる民主主義
第二十九章 カースト制度の代償
第七部 目覚め
第三十章 聖なる紐を脱ぎ捨てる
支配カーストの先鋭化
第三十一章 心が最後のフロンティア
エピローグ カーストのない世界
謝 辞
訳者あとがき
上記内容は本書刊行時のものです。