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日露オーラルヒストリー
はざまで生きた証言
- 出版社在庫情報
- 在庫僅少
- 初版年月日
- 2006年1月
- 書店発売日
- 2006年1月31日
- 登録日
- 2010年2月18日
- 最終更新日
- 2020年3月10日
紹介
1920年代から50年代にかけて“激動の時代”を生きた5人の特異な体験を聞き取った日露関係の知られざる歴史の周辺。詳細な解説註付き。
前書きなど
●丹羽新一郎 1908年生まれ。大連商業学校中退、ハルビン満鉄図書館などでロシア語を学び、朝鮮銀行ハルビン支店に入社、その後満鉄。調査部でソ連工業研究に従事した後、露文広報誌「東方評論」の編集、翻訳活動にも力を注ぐ。終戦後ソ連に抑留、沿海州方面で通訳として移動後、1950年ナホトカより帰国。
●エドガルス・カッタイ 1923年生まれ。ハルビンで育ち、北浦学院を卒業したラトビア人。満州国文教部に勤務。ソ連国籍を取得し、ラトビアへ帰郷。五味川純平『人間の条件』など日本文学を翻訳・紹介、文化交流・日本語教育普及に尽力。日本の外国人叙勲で勲三等瑞宝章を受賞。
●スドウ、ミハイル・マサオヴィチ 1932年生まれ。ソ連に亡命した父とベラルーシ出身の母は、スターリンに粛清され、孤児となる。「人民の敵」とされて、大学入学を断念。船員養成中等専門学校卒業後、工場労働者をしながら工業大学の通信学部入学、レニングラード鉱山大学で地質学を学ぶ。現在はモスクワ国際エコロジー政治学大学の地質学教授。研究の傍ら、日本語学習者のための「日本語協会」を設立。専門の著作の他、「和英露経済小辞典」、児童向けの日本語教科書「子供のための日本語」などがある。なお、両親の名誉回復に務め、回復を勝ち取る。
●片山醇之助 1914年生まれ。ハルビン学院を卒業後、戦前のラトビアでロシア語を学んだ元外交官。エジプト、チェコスロバキア、ユーゴスラビア、リベリア大使を最後に、退職後ロシア語の名著復刻のため、西欧言語・ロシア語の古書売買、ロシア語名著復刻会社を設立。
●早川 徹 1911年生まれ。東京外語卒、戦中サハリン領事部、モスクワ大使館勤務の外交官。四六年読売新聞社入社、ロシア語のできる最初の記者としてモスクワ支局長、フルシチョフの雪解け時代を報道。帰路、東欧各国、ベルリンの壁を取材。「東欧の新しい社会主義」を発表。
上記内容は本書刊行時のものです。