街中で学術書を広めたい その後
まず最初に、有志舎は私・永滝稔が一人でやっている文字通りの「一人出版社」です。歴史学(近現代史)を中心にした地味な学術書を出版しています。2005年に創業し、5年前に東京・神保町から杉並区の高円寺(私の生まれ育った所であり今も住んでいる街)に事務所を移転しました。 (さらに…)

まず最初に、有志舎は私・永滝稔が一人でやっている文字通りの「一人出版社」です。歴史学(近現代史)を中心にした地味な学術書を出版しています。2005年に創業し、5年前に東京・神保町から杉並区の高円寺(私の生まれ育った所であり今も住んでいる街)に事務所を移転しました。 (さらに…)
古本屋・古着屋・リサイクルショップ・中古レコード屋・・・、こういった「古いもの」を扱うお店がたくさんある街、いうなればヴィンテージなものに囲まれた街に、歴史書出版社・有志舎はあります。東京都杉並区の高円寺というところです。そもそも、古い寺町だったところで、町名の由来である「高円寺」というお寺は今もあります。でも、現代の若者には「古着屋さんがいっぱいある街」「音楽と演劇の街」というイメージが一番ぴったりくるのかもしれません。 (さらに…)
私・永滝は有志舎という歴史書の「一人出版社」をやっているのですが、今年の春からは東京都杉並区の高円寺という街で活動している「本が育てる街・高円寺」(略称:本街)というボランティアグループに参加しています。
このグループは、「高円寺を本の街にしよう」という目標を掲げて、本の交換市(文字通り、本と本と交換するイベント)やブックシェア(高円寺の商店に「交換棚」を置いてもらい日常的に本が交換されるようにする)、さらに本に関する様々なイベントを日夜行っています。 (さらに…)
これから出版する本に『『遠野物語』のいまと昔―もうひとつの遠野を歩いて―』(金原左門先生 著)というものがあります。昨年の夏、この本に載せる写真を撮影しに初めて岩手県遠野市を訪れました。
言うまでもなく、『遠野物語』は民俗学者・柳田国男の代表作で、遠野地方に伝わる怪談や不思議な話を集めた名作ですが、子供の時から怪談話が大好きな私は高校生の時にこの本を初めて読みました。カッパやザシキワラシ・雪女・山男、さらに幽霊の話など盛りだくさんの挿話に熱中した事を憶えています。いつか行こう行こうと思いつつもなかなか訪れる機会がなかった遠野の地に、昨年ついに降り立ったのです。 (さらに…)
前回、いつ書かせていただいたのか忘れてしまいましたが、久々の登場の有志舎・永滝です。歴史(特に近現代史)関係の学術書を中心に出版活動を行っております。
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こんにちは。
版元日誌を書かせていただくのは数年ぶりかと思います。本当に久しぶりです。
さて、弊社は歴史学(主に近現代史)の専門書を主に出版しておりまして、正直、売れる本というものが余りありません(笑)。返品率を見て落ち込むこともしばしばです。特に2000円台の低価格本の売上がひどいというのがここ数年の特徴です。つまりは、学術書は定価が高くても安くても、買う人はほぼ決まってしまっているからなのでしょう。値段が安ければ購買層が広がるというのは幻想にすぎないと言っていいのかもしれません。 (さらに…)
この夏、初めて私は書店さんでのフェアというものを企画しました。現在、東京・神保町の東京堂書店さん3階で行っている「編集者がおすすめする 歴史と出会うこの一冊」フェアというものです(8月31日まで開催中)。
これは、私・永滝を含む5人の歴史書編集者(東京大学出版会・法政大学出版局・知泉書館・東京堂出版・有志舎 所属)が「ぜひ読んで欲しい歴史書」として400冊あまりをセレクトし、それを9つのテーマ(①基本図書、②初めの一歩、③生と死、④王権・帝国・国家、⑤周縁、⑥記憶、⑦女と男、⑧文化・思想、⑨交流と移動)に分けて週替わりで展示・販売しているものです。もちろん自社の本だけではなく、日本中の版元で出している本の中から選書し、なかには「これが歴史書?」と意表を突く本もあります。また、展示するすべての本について、私たちがその本をおすすめする理由(コメント)を書いたテーマごとのチラシをフェア会場で無料配布させていただいています。 (さらに…)
今年から版元ドットコムに参加させていただいています有志舎です。
自己紹介がてら、「版元日誌」に書かせていただくことになりました。
我が社は2名でやっていて、近現代史と国際政治に関する学術書を出版していますが、私・永滝稔が編集・営業・宣伝をやり、もう一人が経理を見ているという零細もいいところの出版社です。 (さらに…)