人文書・学術書をつくる第一歩
以前、人文系の博士論文の書籍化に関連して短いエッセーを2本書きました(「博士論文を本にする」、「博士論文を出版するための情報共有って必要でしょうか?」)。そのときに書きながら思っていたのは、博士論文でもそれ以外でも、研究成果の書籍化の際に、出版社が研究者と共有しておきたい事柄があり、それを事前に知っておいてもらったほうが(少なくとも私は)話がスムースに進むんだよな、ということでした。 (さらに…)

以前、人文系の博士論文の書籍化に関連して短いエッセーを2本書きました(「博士論文を本にする」、「博士論文を出版するための情報共有って必要でしょうか?」)。そのときに書きながら思っていたのは、博士論文でもそれ以外でも、研究成果の書籍化の際に、出版社が研究者と共有しておきたい事柄があり、それを事前に知っておいてもらったほうが(少なくとも私は)話がスムースに進むんだよな、ということでした。 (さらに…)
青弓社の矢野未知生です。当社は「文化評論」「芸術評論」以外に、学術書も刊行物の柱にしています。そのなかには博士論文を書籍化したものも多くあります。
博士論文というと非常にカタいイメージがあると思います。論文を読むだけだとそのイメージはまさにそのとおりであることが多いのですが、そこでおこなわれている研究、あるいは獲得された成果は、知的な刺激にあふれているものはもちろん、ニッチで興味をそそるものや意外にも笑えるものなど、多種多様で独特、そして一般では考えられないことにまさしく人生をかけて臨んでいるという意味で奥深いものが多いです。
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「【図書館のみなさまへ】ウェブサイトや広報誌で当社書籍の書影をお使いになる場合、事前の許諾申請は必要ありません。書影の直近に、著者名・書名・出版社名を明記していただければけっこうです。書影データが必要な方は、版元ドットコムの個別ページからとってください。よろしくお願いします」
先日、自社のツイッターでこれをつぶやいたところ、リツイートしてくださったり好意的なコメントをいただいたりと、思いのほか反応がありました。ありがとうございます。
そこで、このつぶやきをした背景や当社の考えなどをご紹介します。
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青弓社の矢野未知生と申します。当社の書籍はときたま新聞の書評で取り上げてもらえることがあります。著者と担当編集者は「書評の書き手は誰か」「どういう内容か」「評価してもらえているか」を気にするわけですが、それはひとまず措いて、販売の悩み(?)をご紹介します。
新聞に書評が載るのは毎週日曜日です。載ること/載ったことがわかったらすぐに書店や取次倉庫(商品センター)に営業します。当社は、受注して翌営業日に取次に搬入する体制なのですが、大手書店以外は月曜日に出荷しても水曜日や木曜日に書店店頭に届くのが最速で、書評を見た読者が翌月曜日にいっても書籍がないという売り逃し(=読者がほしいときに当該書籍を買えない)が起きているのではないかといつも気になります。
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こんにちは。青弓社の矢野未知生です。
当社は版元ドットコムの組合員社ということもあり、今年1年間の活動を振り返ってみます。とはいえ、「○○」がありました、とただなんとなく書き連ねていっても仕方ありませんし、これまでの活動履歴は「お知らせ」(http://www.hanmoto.com/news/?cat=-5)でも見てもらえますので、私個人が印象的だったことランキングを勝手につけて感想を添えてみます(あくまで私個人の「ランキングトップ3」ですので、その点はお含み置きください)。 (さらに…)
「青弓社で〜す。書籍を販売していますので、ぜひ手に取ってごらんくださ〜い」
編集者として、ふだんは会社にこもりっきりでパソコンや原稿の前に座っている私も、この日ばかりは声を張り上げて書籍を売ります。
編集者が「1日書店員」になる日、それが学会での書籍販売です。
先日、とある学会会場で書籍販売をしてきました。学会とは、各分野の専門家たち(多くは大学教員や大学院生)が、自分の研究成果を報告したり、同じ研究分野の人の報告を聞いて勉強する集会です。
というと、ひじょうにカタく聞こえるかもしれません。上記は、学会の一面にすぎず、懇親会という名の「飲み会」を含めて、専門家たちの交流会のようなものです。 (さらに…)