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新刊「みちじいさんの話-戦争中、わしがみっちゃんだったころ」

新年明けましておめでとうございます。
昨年中は大変お世話になりありがとうございました。
本年も何卒ご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

弊社、てらいんくは、本年4月で創立19年目に突入します。
平成9年4月に、横浜の地に「少年、少女に文学を!」と大志をいだいて起業しました。
それから、嬉しいこと、悲しいこと、希望、絶望、涙、元気など、公私ともに、また世の中にもいろいろありました。途中、会社を川崎に移転しましたが、日本の片隅で地方の小出版社として意欲的に出版活動に取り組んでおります。創立20周年には、派手に花火を打ち上げる夢を見ますが、やはり、地道に出版社として活動し続けられることを願っています。 (さらに…)

風化させてはいけない戦争の記憶 ~陸軍登戸研究所~

今年で69回目を数えた「終戦の日」も過ぎましたが、日本国内でも世界でも、戦争やそれにまつわる話題に事欠きません。一方で、「終戦の日」について問われても、正確な日付を答えられない若者が増えていると聞きます。

――そんな若者たち、そして子どもたちに、戦争とはどんなものか、人を、国をどのように変えてしまうのかを伝えたい。

そんな想いから、69年前に若者だった方々が、とある秘密についてずっとかたく閉ざしていた口を開きました。彼らの口から語られたのは、おそるべき事実でした。
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第23回椋鳩十児童文学賞受賞 90歳の新人作家!

 第23回椋鳩十児童文学賞は、石井和代作「山の子みや子」(てらいんく)に決定しました。立派な賞に版元として大変に光栄でございます。皆様のご支援あってのことと深く感謝申し上げます。ありがとうございました。
 椋鳩十児童文学賞は、日本を代表する児童文学者、椋鳩十氏の業績を永く顕彰するとともに、新たな児童文学者の発掘と児童文学の発展に寄与するために、鹿児島市が市制100周年を記念して、平成2年に創設したものです。これまでの受賞者の方々は様々な分野でそれぞれ活躍されております。
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てらいんくの本

 いつごろだったでしょうか。
 もう、私が高校生か中学生?のころ、半世紀前?になりますが、私には大きなコンプレックスがありました。
 今は、どのようなコンプレックスだったのかさえ思い出せませんが、そのコンプレックスのために、日々、何か不安を抱え下を向いた人生だったのです。
 ところが、ある日、1冊の本を読み終えたとき、一瞬にして、そのコンプレックスが解消したのです。 (さらに…)

てらいんくは、開業10年を迎えます

てらいんくは、本年4月で開業10年を迎えます。10年あっと言う間でした。
不況真っ只中の開業。『売れる本を!』ということなど一度も考えたことがありません。ずっと編集担当が「つくりたい本」をつくってきたのです。3月1日現在、出版点数76点。児童文学評論シリーズ。アジアの小説の翻訳、アジア文芸シリーズ。絵本、そして,詩のシリーズ、子ども詩のポケット、中学生から読む愛の詩集、現代児童文学詩人選集。児童文学総合誌「ネバーランド」。児童文学が中心で、テーマーは「人」です。 
子ども 詩のポケット(7) 『いちど消えたものは』が、平成17年度『赤い鳥文学賞』『三越左千夫少年詩賞』を受賞し、本当に嬉しく思いました。著者の李錦玉氏は、アジアの作品の教科書掲載で画期的作品と話題になった「三年とうげ」の著者で、在日コリアンです。 (さらに…)

つぶらな瞳

今、世の中は、純愛一色。
私も、他に漏れず、すっかり「冬のソナタ」にはまってしまった。純愛に、はまってしまったのかヨン様にはまってしまったのか、定かではないけれど。相思相愛の2人の間に次々に起きる外的事件、そして、それに増して2人の男の間を行き来する女の優柔不断さ。2人の男は、悲しみ、苦しみ、傷つきながらも1人の女を一途に思い、1人の女を奪い合う。断ち切れない恋。結局、ハッピイエンド。相思相愛の2人が結ばれる。
しかし、実らない恋、「冬のソナタ」では、サンヒョクの恋。好きで、好きで、でも彼女の心は、他の人にある。『愛してなくてもいいから、僕のそばにいて・・・』、あまりに切なすぎる。
てらいんくから8月に発売した「つぶらな瞳」も、男のただひたすら一途な片思いの恋ものがたり。今、ベトナムで若者に圧倒的な人気のベストセラー作家グエン・ニャット・アィンの作品の邦訳。
小学校にあがったばかりのころ「つぶらな瞳」の少女に出会ってしまった男のそれからの人生は、すべて彼女のためにだけあった。
彼女が、雀の卵が欲しいと言えば、命がけで屋根に上り、彼女をいじめるものがあれば勝ち目のない相手に立ち向かった。大人になってからも、彼の人生は、すべて彼女の「つぶらな瞳」のためにだけあった。しかし、彼女の心は、他に在る。他の男に騙され、傷ついて「つぶらな瞳」に涙を流しながら彼のもとにやって来るが、また、すぐに他の男に行く。そして、彼女は、未婚の母になる。それでも彼は、その子ども、母親にそっくりの「つぶらな瞳」の女の子を父親のように、又、自由奔放で留守する母親に変り面倒をみる。
断ち切れない初恋。決して愛を受け入れない女。『愛してなくてもいいから、僕のそばにいて・・・』。あまりに切ない男の純情。
男が可哀想で、切なくて、切なくて、溢れる涙を拭いながらのゲラ校正。
これは、きっと、女には、理解できない男だけの愛の一途さ?男って、本当は、とてつもなく純情で、純心なんだと人生半世紀を過ぎて初めてわかったような?
結末は、ハッピイなのか?アンハッピイなのか?読者の心が決める。
清らかな涙を久々に流したい方、共感する男の方、結末が気になる方、「つぶらな瞳」をぜひ、読んで。
ちなみに、今、韓流ドラマ花盛りですが、てらいんくの『モンシル姉さん』も、ヨン様が、子どもだった頃、テレビドラマ化されて、韓国の茶の間をくぎつけにした作品です。
韓国版「おしん」、朝鮮戦争下、けなげに生き抜く少女の物語です。

『ボラ』
ぼんやりした詩人が
ときに
わしを<石>とまちがえよる
2004年3月1日、てらいんく発行『わたしの魚類図鑑』 畑島喜久生著より
(シリーズ 子ども 詩のポケット えくすとら第1巻。)

わたしの魚類図鑑』は、「海の中の哲学、抒情一辺到の少年詩に新風を吹き込んだ」と評された幻の少年詩集で、作者の感性の解説が付けられ、新たな装いで「てらいんく」から復刻されました。

『獰猛なエンゼルフィッシュ』
エンゼルフィッシュの赤ちゃんは
おかあさんに教えられたとおり こんどはすぐ
ほんとうに
その
アッと いうまに
おかあさんを食べつくしてしまいました

魚の絵、写真等入らない魚の詩集図鑑です。読んで、読者の知識のなかからその魚を連想。知識のない魚は、魚屋さん、または、食卓での観察をおすすめいたします。短い文で、あまりにも、言い当てたその表現に「うーん」と読者は、うなってしまうことでしょう。
今、「悲しいことばかり」と落ち込んでいる人にお薦めの1冊です!
感動し、感心し、大きく開きなおれるかも。そして、詩を書きたくなることだけは、確か!詩は、心を癒してくれます。ためしに、大きな声を出して『わたしの魚類図鑑』を読んでみてください。

今、おすすめは評論!

8月5日、砂田弘さんの評論集出版を祝う会に出席しました。およそ100人、日本の児童文学をになう作家、編集者が集い、会は大盛況!1960年代から、1990年代までの、日本児童文学者協会会長、砂田弘の評論、エッセイを10年くくりでまとめあげた「砂田弘評論集成」(てらいんく)は、日本児童文学の歴史を、そのまま映し出し、児童文学が、子どもたちに夢と希望をもたらし、また未来もそうであり続けることを認識させた。

評論は、その道の研究家のかぎられた人たちのものとかたいイメージがつきまとう。私もつい最近まで小説は読むけれど、評論を読んだことは、全くなかった。文学専攻ではないけれど、書くことには興味があって、創作教室などには通った経験もあるのですが、、文学評論は、存在すら気がつかなかった。ところが、テーマに惹かれて受けた、社会人の大学講座で「嵐が丘」を学んだ。小説の書き方ではなく、作品そのものについて学ぶ。「嵐が丘」に惹かれた先生が、作品を細かく切り刻み、分析。作品の時代背景、その台詞の持つ意味、影響、、、、、。一つの作品の奥深さ、それぞれの読者の思い、受け取り方、、、、、新たな読書の楽しみを発見した。
そして、はじめて、児童文学評論を読んだ。小社「てらいんくの評論」1冊め、「児童文学への3つの質問」。
著者、藤田のぼる先生いわく「これほどに、やさしい評論はない」と自負している。この評論の刊行のきっかけは、子どもの本の会などで、よく、質問される、「子どもに、求められている作品は?」「子どもの読書離れは本当でしょうか。」という、とても簡単には答えられない難問。
 私も初めて読む評論。最初は、恐る恐るゲラを読みはじめ、そして、引き込まれた。「嵐が丘」の講座で経験したあの初めての感動!が再び。読み終えた後は、読書意欲にあふれ、「あの本、この本、、、、」と本屋さんに走りたくなった。そのような気持ちにかられたのは、わたしばかりではなかったようで、発売後、しばらくは、「他の評論集も読みたいのですが」と「てらいんくの評論」に問い合わせがあいついだ。
 漸く「てらいんくの評論」も現在、エッセイも含めて、6冊。「世界児童文学ノート」(安藤美紀夫)、「児童文学批評・事始め」(児童文学評論研究会)「魔法のファンタジー」(ファンタジー研究会)「物語のガーデン」(和田まさこ)。次回作「少年詩・童謡の現在」、「《成長物語》のくびきをのがれて」も問い合わせが多い。
まだ、児童文学の評論は、作品も少なく、浸透力にかけますが、ぜひ、1冊読んでみて下さい。人生の楽しみがふくらみます。

はじめまして。てらいんくです。

 出版社を起して。5年目。「独立しました」と他人に言うと、「そうですか」と哀れみに満ちた表情で、返事がくる。そして、「で、なにを?」「はい。出版社です」「まあ、それは、大変。今、もうだれも、本を読みませんからね…。」と、物好き、はずれものを見る目で、「まあ、がんばってください」と肩をポンとたたかれる。

「“売れる”でなく、“読んでほしい”が。編集方針です。」と演説すると、「勝手な思い込み」と一笑される。

 でも、心に響く本、読んで欲しい本!が、『てらいんく』の編集方針! 
 まだ、点数は、少ないのですが、奮闘しているのです。
 韓国、中国、台湾、カンボジア、ミャンマー、ベトナムのアジア文芸の飜訳シリーズ。
児童文学評論、ヤングアダルト読み物シリーズ。教育シリーズ。
 今、お薦めが、「児童文学への3つの質問」 藤田のぼる著

  • 今、子ども達の「読書離れ」が盛んに言われていますが、その要因はどこにあるのでしょうか。
  • 子どもにとって文学作品を読むということは、どのような行為なのでしょうか。子どもは作品から、何を受け取るのでしょうか。
  • こども読者にとって、今どんな作品が求められているのでしょうか。

    3つの質問に仮託して、読書へのいざないともとれる児童文学評論集。

 児童文学にたずさわるすべての人に、すべての大人に読んでほしい1冊。
 アジア文芸シリーズからは、「モンシル姉さん」 権正生  卞記子訳
 南北分断が決定的になった朝鮮戦争下、母と生き別れ、父を亡くしながらも懸命に生きていく少女を描いた韓国児童文学のロングセラー。韓国では、テレビドラマ化され、お茶の間を釘付けにした。(日本図書館協会選定図書)

 ヤングアダルト読み物シリーズから、「海辺のモザイク」 高田桂子著
 肥大化する欲望のままに、人生の充足に渇える大人たち、小さな自己を内向せざるをえない子どもたち。どこにもある、ふつうの家族が、エア・ポケットに落ちたときに見る明日は、どのような形をとるのだろうか
 
 他に、中国の一人っ子たちの思いを綴る 「一人っ子たちのつぶやき」、シハヌーク国王文学賞受賞作品を在日カンボジア人である著者自ら邦訳の「アンコール・ワットの青い空の下で」…。
 心に響く本、読んで欲しい本ばかり。
 「近頃、子供達に読ませる本がなくて、困っていたの。てらいんくの本を子供達に読ませたい。」と、優しく、温かく、感動してくださる方もかなり増えてきたのです。
 「今、子供達が。本に、戻りつつある…」と、何かの記事で読みました。
 読書の感動を子供達に伝え続けたい『てらいんく』です。よろしく。