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『小説 武左衛門一揆 ちょんがりの唄がきこえる』を出版して

この春、『小説 武左衛門一揆 ちょんがりの唄がきこえる』(二宮美日)

を出版しました。武左衛門一揆とは寛政五年(1793年)に伊予国吉田藩で起こった農民一揆です。一揆の歴史上まれに見る勝利をもたらしたもので、その首謀者・武左衛門は、門付け芸人として桁打ちに身をやつして村の家々をちょんがり節を語って回り、同志を募ったといわれています。こうした民衆が作った歴史の例にもれず、一揆に起ち上がった地元に伝えられる話と藩などにより文字に残された史料には乖離があり、武左衛門一揆は今も多くの謎に包まれています。
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事務所猫の話

 初代は、当時小学生だった二女が学校の帰りに拾ってきた。子どもの両手に収まるくらいの小さな仔猫だった。生後間もないようで、弱々しく、放っておけばその日のうちに命はなくなると思われた。
 わが家は、自営の出版社、二階に居住し、一階で仕事をしている。至る所におびただしく、猫が遊びたいような紙の山がある。とても猫など飼えない。二女は、泣く泣く「コネコ飼って下さい」のチラシをつくり、友だちと二人で町内を回った。その甲斐はなかったのだが、長女がクラスメートにその話をし、引き取り手をみつけてきた。 (さらに…)