『小説 武左衛門一揆 ちょんがりの唄がきこえる』を出版して
この春、『小説 武左衛門一揆 ちょんがりの唄がきこえる』(二宮美日)
を出版しました。武左衛門一揆とは寛政五年(1793年)に伊予国吉田藩で起こった農民一揆です。一揆の歴史上まれに見る勝利をもたらしたもので、その首謀者・武左衛門は、門付け芸人として桁打ちに身をやつして村の家々をちょんがり節を語って回り、同志を募ったといわれています。こうした民衆が作った歴史の例にもれず、一揆に起ち上がった地元に伝えられる話と藩などにより文字に残された史料には乖離があり、武左衛門一揆は今も多くの謎に包まれています。
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