百年を経て『南豫史』復刻の顛末
この春、総頁数1168という分厚い本を出版した。百年前に出版された本の復刻版である。新刊でさえ、本の形を成さぬままに電子出版されようというご時世に、なんと優雅な(無謀な)…。
しかし、これにはそれ相応の理由がある。
宇和島(愛媛県)出身の地域史研究家・神津陽氏と話していたときのことである。
実は、わが創風社出版、今年で30年を迎えることになる。創業30年を記念して、地方出版ならではの本を作ってみたい・・・そんな話をすると、神津氏が即座に言った。それなら『南豫史』を復刻してみては?・・・ (さらに…)