地方から出版社を始めること。そして、個人的な喪失感を超えて
前回、この版元日誌にはじめて書かせていただいたのが、2019年6月19日だから、もう二年以上が過ぎている。最後のほうに、私個人のことはすこしご報告するとして、この二年間は世の中がコロナにふりまわされ、ここにきてウクライナ戦争と慌ただしい。
私の「ひとり出版」も怒涛のような時期を過ごした。 (さらに…)

前回、この版元日誌にはじめて書かせていただいたのが、2019年6月19日だから、もう二年以上が過ぎている。最後のほうに、私個人のことはすこしご報告するとして、この二年間は世の中がコロナにふりまわされ、ここにきてウクライナ戦争と慌ただしい。
私の「ひとり出版」も怒涛のような時期を過ごした。 (さらに…)
那須里山舎は、まだ、刊行数二点の新米版元である。
それでこのタイトル。私がとても影響をうけている金子文子のあの「自伝」(『何が私をこうさせたかー獄中手記』岩波文庫)のタイトルをもじったものである。20代前半でこの世を去った文子。その文子の、計り知れない漆黒の世界から解放されようとする「疾駆の意志」に、私も感化されてきたからだ。その「こうさせたか」の一端をご披露したい。 (さらに…)