「本をきっかけに、民間外交が始まった。」
梅雨の晴れ間、6月18日に日比谷公園で、ある記念碑の除幕式があり、参列した。
アジア太平洋戦争のフィリピン戦犯裁判のBC級戦犯105名を赦免した、第6代フィリピン大統領エルビディオ・キリノ氏の顕彰碑である。
除幕式はフィリピン大使館が主催、キリノ大統領の関係者、日比の政府要人、フィリピンと関係の深い企業の代表者、在日フィリピン人、フィリピンにゆかりのある人々、マスコミ総勢160名の賑やかではれやかなものであった。
私が参列したのは、ある本をメディアイランドで発行した事がきっかけである。
『画家として 平和を希う人として 加納辰夫(莞蕾)の平和思想』(2015年3月1日発行)。
この本が縁で、私は、マニラを訪問し、キリノ大統領の家族と会い、セカンドファミリーと呼ばれ、そしてある美術館の理事にも就任することになった。 (さらに…)
