「ルールは守れ」でいいのか?
最近耳につくのは「ルールを守れ」という言葉だ。これがアプリオリに使われるのは管理教育の成果だろう。スポーツの試合を言うのではない。 (さらに…)
最近耳につくのは「ルールを守れ」という言葉だ。これがアプリオリに使われるのは管理教育の成果だろう。スポーツの試合を言うのではない。 (さらに…)
根拠のない自信を持って30歳で出版社を始めたものの、経営の訓練を受けたわけでもなく資本も人間関係も乏しいままだったから、困難は約束されていたようなものだった。始めて数年で行き詰まった。 (さらに…)
皓星社の創業は1979年でそろそろ社歴も40年になり、世代交代も現実のものとなっている。それで、少し昔話をしてみたい。
僕がこの業界に関係したのは、村松武司という人の知遇を受けたことによる。村松は朝鮮植民者の三代目として「京城」に生まれ敗戦で引き上げてきた人で、戦後詩の出発点である「純粋詩」や「造形文学」の同人の詩人。小山書店を経て、その頃、虎ノ門にあったダイヤモンド社で『数理科学』という雑誌の編集をしていた。小山書店といっても、知る人は少ないかもしれないが「チャタレイ夫人の恋人」の版元といえば頷く人もいるかも知れない。村松の紹介で昼間は小山久二郎氏のもとで働き、夜は太宰治の従姉弟という夫人の手料理に釣られて小山書店の回想の聞き書きなどしていた。 (さらに…)