思考停止
ありきたりな書き出しで恐縮だが、新年明けてから現在に至るまでの日々は、あまりに「作業的」仕事に忙しく、編集者として新たな企画を生み出すための「創造的」仕事からかなり遠ざかっているような感じだ。
よく引き合いに出されることだが、「忙しい」の「忙」は、「心を亡くす」と書くと言われる。私自身については、「心を亡くす」というよりは、忙しさに甘んじて「思考停止」に陥ると言うほうが実感に近い。限られた時間と体力と気力をたまった仕事に費やすことで精一杯な中で、この思考停止状態を超えてこの日誌を書くことにも苦痛を伴うような有様なのである。が、この「思考停止」をキーワードに2題書いてみることにした。
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