版元ドットコム

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訴えたい事柄

のんびり続けてきて、創業10年過ぎた!という頃、なにやら出版の基本かもしれないという企画が持ち上がりました。これまで同様「出したいから出す」ことには変わりないのですが、同じ「出したい」にもいろいろあります。何が違う(違うと自分では満足している)のか、書いてみようと思います。
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納品の旅(取次搬入)

弊社のレギュラー業務のひとつに、取次搬入があります。もちろん新刊搬入のことではなくて、補充や客注の本の納品です。他の小規模版元さんたちと同じく、編集・DTPなどの制作管理や、宣伝活動を含む営業なども自社でしていますが、納品はちょっと珍しいと言われます。各取次さんの注文受品口というところへ持っていくのですけど、うちの場合、五軒町と王子と戸田(OKC)です。
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今こそ備えを!

東日本巨大地震で被災なさった方々に、心よりお見舞い申し上げます。

アニカでは、被災時&被災後のサバイバル本を出しています。こんなときに宣伝かい!と思われるでしょうが、そうです、宣伝です。なぜなら、こういう防災意識の高まりをきっかけに、より多くの人の準備してもらいたいと思っているからです。
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楽しい手伝い

 版元ドットコム共同出展3度目、東京国際ブックフェアがいよいよ始まります。一昨年と昨年はそれほど入れ込んでなかったのですが、今年は本当に「いよいよ!」と感じます。なぜかというと、なんとTIBF実行委員に名を連ねているのです。

 1月頃でしたか、MLに「TIBF出展に関して何か意見がある人は、プレ実行委員会に出てきて」というお誘いが流れました。意見というわけではないけど、割引販売に疑問というかキモチ悪さを感じていたので、まあ他の人の考えも聞けるだろうと出かけていきました。そこで「図書カードで還元」案を聞いて素晴らしい!と喜んでいたら、そのまま成り行きで実行委員になってしまったのでした。
 ちなみに実行委員はボランティアです。 (さらに…)

既刊と新刊

あまり景気のいい話を聞きませんが(いや、うちもスゴくいい!とは言えませんが)、最近とてもありがたいと思うことがあります。既刊が売れていくことです。

以前から、「出版社にとって、既刊は資産」という考え方は知っていました。一方で、出版不況が叫ばれているなか、経営的視点重視の在庫管理もあるようです。返品をすぐ全部捨てるわけではなくても、在庫を抱えるための売れ行きの判断基準は厳しくなっているかもしれません。

それはともかく、うちの既刊です。タイムリーな内容の本を避けてきたこともあり、まあ、数年経ったからって、必要と思ってくれる読者はなくならないと思っています。 (さらに…)

タイトル:「書店でバイトをしています」

一昨年の夏から、地元の書店でバイトをしています。

わたしは、出版人でありながら「ふと書店に立ち寄ってしまう」タイプではありません。車か原付での移動が多いし、買い物や散歩が好きではないせいです。それに加えて、出版業を始めてから「書店に入るとドキドキしてしまう」という弊害が生まれてしまいました。じっくり本を選ぶどころか、営業するべきか悩んだりするうちに自意識過剰に嫌気がさし、結局すぐ出てきてしまいます。

そんなふうだし営業が苦手なので、地元の本屋さんでさえ気軽に入れません。ところがある日、その店からの注文品を取次に納品するという事態になりまして、報告やら直納できるかの確認やらの「用事があるんだから」と意を決して、店長さんを訪ねることにしました。

そこで「アルバイト募集」の張り紙をみつけまして、ひらめいた! (さらに…)

どういう本を出したいか

弊社の奮闘記『日本でいちばん小さな出版社』(晶文社刊)が出て、半年以上が過ぎました。たくさんのご感想をいただきました。ありがとうございます。

好意的に「いろんな本を出している出版社」と言ってもらっていますが、「いろんな」とは「ジャンルがバラバラ」の裏返しです。ようやく刊行点数が12点になりましたが、書店で同じ棚にうちの本が2点以上あることは、おそらくありません(もちろん、いばることじゃありません)。営業的に不利だと多くの方々に言われましたが、絞れないまま、ますます別ジャンルの本が増えていってしまっています。
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日本でいちばん小さな出版社

版元ドットコムに参加して1年になりました。自己紹介を兼ねて「どういう出版社なのか、どういう本を出しているか」を語りたいところですが、これがなんとも「好き勝手にしている」としか言いようがありません。

なぜかと申しますと、うちは突然ひょんなことから出版業を始めてしまった異業種からの参入組で、5年目の今でも「どういう出版をしていくか」を模索しているような状態だからです。

知識も経験もコネもないのに出版社になると、それはもうわからないことだらけです。おまけに出版不況なんてことも当時は知らず、出した本が返ってきてようやく「ゲッ! こりゃ簡単じゃないかも…」と思ったくらいでした。
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