「科学教育の仮説社」のある街・巣鴨においでください
「科学教育」の仮説社の主たる刊行物は,月刊誌『たのしい授業』をはじめとする,小中高校の先生方を主な読者としたものです。
そのなかでも,「科学上の最も基本的な概念や原理・原則を教えることを意図した授業」である「仮説実験授業」に関する書籍が中心となっています。
「科学上の最も基本的な概念や原理・原則」ときくと,なんだか難解なことがらを理解して覚えなければならないような気がしませんか。でも,そんなことはないのです。本当に基本的なことはとても単純です。基本中の基本概念である「原子論」だって,「すべてのものは原子からできている」,たったこれだけです。
この原理・原則をもとにして,世の中におきている様々な現象を読み解いていけるようになるわけですから,これらを身につける学習,授業はたいへんたのしい時間になります。なぜならば,一つの重要な原理を理解すると,世の中の見え方が少し変わってくるからです。「そうだったのか。あれは,そういうわけだったのか!」というようにです。
そこで,仮説実験授業を提唱した板倉聖宣(いたくらきよのぶ)さんは,そんな基本概念を絵本に書かれています。
この「いたずらはかせのかがくの本」の新しい巻『せぼねのある動物たち』ができました。
『せぼねのある動物たち』
わたしたちがものを見て,たとえば,「これは猫だ」と分かるということは,まずはそのものを,「生きているものか,生きていないものか」に分けて,次に「動く(動物)か,動かない(植物)か」に分けて,その後「背骨がある(脊椎動物)かない(無脊椎動物)か」に分けて,次に「卵を生むか,生まない(哺乳類)か」に分けて,……と分けていくことによって,そのものごとを分かることができます。
この『せぼねのある動物たち』を読むと,「ふーむ,こんなふうにしてわたしたちは世界を理解してきたんだ」という科学的な見方が納得できる本です。
「いたずらはかせのかがくの本」は,最新刊の『せぼねのある動物たち』も含めて,現在5冊でています。
これらの絵本は,原子論や,動物を「足の数」に目をつけて分類したり,背骨がある動物をいろいろな特徴で分類したりという内容で,読んでいるうちに科学的な見方考え方が知らず知らず身についてくるように意図しています。
子どもだけでなく。おとなのみなさんにとっても「おお,そうだったのか」という新たな発見があるはずです。絵本だからと言って敬遠せず,おとなの方もぜひ手にとって眺めてみてくださるようお願いいたします。
仮説社は,書籍や雑誌だけでなく,各種の実験器具や小・中学校の教室においておくと子どもたちが喜んでくれるおもちゃや手品なども販売しています。
たとえば,『足はなんぼん?』を読んだあとに子どもたちどおしで,また子どもと大人でいっしょに遊べるカードゲーム「足算(あしざん)」などというものも開発製作して売っています。
「仮説実験授業」や「たのしい授業」にご興味を持たれた方は,ぜひホームページをご覧ください。
また,東京・豊島区巣鴨の本社には売店も併設しています。お近くの方はぜひご来店ください。社員一同,お待ちしております。