地元コンシャスな「本とアートの産直市」開催!
「秋の大文化祭」の異名をもつ高円寺フェスが第10回を迎えます。
東京・高円寺の古着屋さんたちが中心となって、地元商店会を巻き込み、「お店に背中を向けないお祭り」を目指してこられました(確かに、そう言われると大きな「お祭り」って商店にお尻を向けて鑑賞することが多いですよね)。
そのフェスで「本とアートの産直市」を、今年も開催します。
これまで、新刊版元が中心となって開催してきましたが、今回は、地元の市民グループ「本が育てる街・高円寺」(略称「本街」)と、新刊書店「文禄堂高円寺店」とのコラボで開催することができます。
地元コンシャスなお祭りだけに、心強い味方ができたと言えます。
そこで、今回は、メインプログラムの「本とアートの産直市」だけではなく、本街などとのコラボ企画をご紹介します。
●「本の交換市」を開催
本街とのコラボ企画としては、「本の交換市」と「チャリティー古本市」を開催します。
「本の交換市」は本街が日頃から行っている活動のひとつで、「まちなか本棚」の拡大版です。
「まちのほんだな」では、自転車屋さんや魚屋さんなど、日頃は本と縁のないお店や古書店に本棚を設置し、「自分だけでなく、誰かに読んでもらいたい本」を交換しあうというもの。本が「循環」する様子を可視化しようという野望がこめられた企画です。
そして、高円寺フェスの2日間は、約500冊の古本をならべ、そこに「誰かに読んでもらいたい本」を持ち寄ると、同じ冊数の本と無料で交換できる、というものです。
会場:明石スタジオ前(杉並区高円寺南4-10-6)
日時:10/29・30 12:00〜17:00
●本屋で使えるクーポンをプレゼント
一方、文禄堂高円寺店とのコラボ企画は、「本とアートの産直市」で500円以上の買い物をすると抽選で最大3000円のクーポンが当たる、というものです。
本の産直市は、メーカー(出版社)がユーザー(読者)と直接触れ合う機会を設けることを第一義としています。けっして「中抜き」して、「おれたちで儲けを山分けしようぜ」というものではありません(笑)。
しかし、そのことを具現化するのは、なかなか難しく、これまで試行錯誤してきましたが、今回は購入者にクーポンを提供し地元書店で使ってもらうことで、本を介して人が街を「回遊」するきっかにしようというもの(下世話な話ですが、使用された額を本とアートの産直市から書店に現金で補填します)。
高円寺を本の街にしたい、という本街メンバーの思いを実現する第一歩になればと思っています。
最後に、メインプログラム「本とアートの産直市」についてPRを。
今年は、32の出版社が集い、「産直」の原点にかえって盛り上げます。
産直市のいいところは、作り手が買い手と対面し、言葉を交わし、より深く本を知ってもらうこと。なので、今回は、いつもより多くの作り手が会場内にわさわさと滞在しています。
また、前夜祭「歴史は削除できない」やトークイベント「小さな出版社のつくり方」など各種イベントもあります。
ぜひ、お立ち寄りください。
「本とアートの産直市@高円寺フェス2016」
会場:明石スタジオ(杉並区高円寺南4-10-6)
日時:10/29・30 12:00〜18:00
入場無料