東京絵散歩 「どの風景が好きですか?」
ここ数年、都内で外国人観光客をたくさん見かけるようになりました。日本ひいきの外国人の間で「オモシロイ」という声をよく聞く本が「TOKYO on Foot」(FLORENT CHAVOUET著 チャールズ・イー・タトル出版)。フランス人イラストレーターが東京中を散歩しながら目にした風景を色鉛筆で描いた本で、祭りや看板や古い日本家屋などが鮮やかに捉えられています。
このような外国人目線で描かれた東京の本は、調べてみると意外とたくさん。
そんな中で弊社は、いま日本人画家による、レアなトーキョー・スケッチ・ブックを制作中です。
東京絵さんぽ(仮)
堀田ルミ子 著
2015年2月刊行予定
↑表紙(現在制作中)
制作にあたって、著者が20年がかりで都内を散歩しながら描き続けてきた多数のスケッチの中から特徴的な東京の風景を十数点ほど選び出し、首都圏、関西、北海道、九州、アメリカ、タイ、ドイツでモニタリングしました。
「あなたは、どの風景が好きですか?」
↑いずれも©RUMIKO HOTTA
その結果は、
東京在住者がダントツ好きだったのが「表参道」
地方の方が「これがいい」と多く答えたのが「銀座」
日本人全般に人気だったのが、六本木やお台場などの「イルミネーション」
次いで東京タワーやスカイツリーといった「タワー」系
対して外国人に評判だったのは
1に「桜」
2に「水辺」(運河)
3に「公園、街路樹」
こうしたリサーチの結果をもとに、本編をガッチリ構成しています。
そして今回の本は、日本在住の外国人や外国人観光客にも楽しんでいただきたく、日本語&英語のバイリンガル表記を採用しました。
編集チームは今その仕上げの作業の真っ只中です。
書誌情報は、弊社ホームページや版元ドットコムサイトで、逐次更新していきます。
「今月でた本来月でる本」に弊社も参加しています。書店の皆様には、年明けからDMやFAXで詳細をお知らせ致します。
図書館の皆様には、TRC「週刊 新刊全点案内」を通して情報をお届け致します。
2015年4月に著者の個展が開催される予定で、新刊イベントも検討中です。
東京ウォーキングや観光に
意外と知られていない東京の発見に
東京みやげや外国の方への贈り物に
書店や図書館の棚が華やかに見える効果もあると思います。
みなさんそれぞれのお好きな東京が、この本で再発見できればいいなと思っています。
↑編集チームが歓喜した井の頭自然公園のはな子さん。国内の象で最長齢の67歳です。
年末です。皆様、今年もお世話になりありがとうございました。歳末の御多忙期にご自愛を、よいお年をお迎えください。
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