吉備人出版は20周年。「ほんとまち大賞」の作品募集をします。
吉備人出版は、岡山県岡山市にあります。小社は今年、設立20年目を迎えます。そこで20周年記念事業の一環として、「ほんとまち大賞」として広く一般から作品募集をすることにしました。最優秀作品は吉備人出版から刊行します(募集要項は下記に)。
5年前、15周年記念で募集した作品の中から、『愛だ!上山棚田団 限界集落なんて言わせない!』が最優秀賞を授賞しました。これは耕作放棄地となり荒れ放題になっていた岡山県美作市上山の棚田地区を、都会で働く人たちが物凄いスピードで復活させた活動を記録したもの。この本の刊行によってマスコミでも取り上げられ、棚田の再生だけでなく、地域再生のモデルケースとして全国的に注目を集めるようになりました。最近、その続編として『上山集楽物語-限界集落を超えて-』も発刊しました。
『愛だ!上山棚田団 限界集落なんて言わせない!』
『上山集楽物語-限界集落を超えて-』
吉備人出版は、「本づくりはまちづくり」というキャチフレーズを掲げて、これまで約500点の書籍を刊行してきました。岡山という地域で20年間出版活動をしてきて思うのは、私たちの知らない地域資源がまだまだ埋もれているのではないか、ということです。岡山県内には、地域に根ざして活動を続けているNPO法人や企業、団体などがたくさんあり、それぞれの地域で活発に活動しています。こうした取り組みをしている方々と出会って地域文化を掘り起こし、本にしてその活動内容を記録し広めていくことがその地域の出版社の役割だとだと考えています。新しい出会い、まだ知らない地域資源を求めて、作品募集をすることにしました。
ぜひお知り合いの方にも、「ほんとまち大賞」のことをお知らせ下さい。
【吉備人出版20周年「ほんとまち大賞」作品募集】
■ 応募受付期間=2014年5月1日(木)〜7月31日(木)締め切り(当日消印有効)
応募要項
□応募作品(原稿)内容
自分史、文芸(小説、随筆、詩、俳句・短歌)、 写真集、 絵本、 研究論文など、
吉備人出版の刊行物としてふさわしいものであれば、 ジャンルは問いません。
□ 応募資格
商業出版が初めての方。 日本語の作品。
優秀作品に選ばれた場合、 吉備人出版からの刊行を了承できる方。
■ 応募規定
□ 原稿は、テキストデータ(ワードや一太郎などワープロソフト)があることが必須(手
書き原稿不可)。プリントして提出(CDなどメディアのみは不可)。 □ A4用紙に、
作品タイトル、氏名、年齢、住所、電話番号を明記し、作品内容の概要を書いたものを
添えてください。
(写真などは画像データやポジ、プリントを用意ください。字数制限やページの制限はあ
りません。原稿(作品)をプリントアウトしたものを付けてください複数の作品応募は可。
他社主催の公募への二重応募はご遠慮下さい)
詳しくは、吉備人出版のホームページで http://www.kibito.co.jp/
さて、岡山県には、東北大震災以降、移住者が増えています。復興庁の最近の調査(2月)では、避難のために来られている人は1000人を超えています。これは沖縄県よりも、大阪府や京都府よりも多く、西日本最多。NPO法人などの市民団体が細やかな支援活動をしていることが、大きく貢献しているようです。岡山は災害が少なく、暮らしやすいというイメージが広がっているのかもしれません。
こうした中で、岡山県では県のPRと移住者支援として、県のキャッチフレーズ「晴れの国」にちなんだ「8092」人の県民を募集しているそうです。県知事が出演するミュージカル仕立ての動画サイトも制作しています。
これが岡山県のイメージを上げるのか下げるのか、ビミョーなところ。皆さんの感想をきいてみたいものですね。岡山県にもノーテンキな人、親切な人、無関心な人、熱心な人、良い人、悪い人などいろんな人がいます。地域の文化もさまざまなものがあります。機会があれば岡山にお寄り下さい。移住も歓迎です。
そんな岡山県にあって、20年目を迎える吉備人出版にご注目ください。「ほんとまち大賞」の作品募集をよろしくお願いします。
吉備人出版 の本一覧:版元ドットコム