読者の必要に応えた媒体づくりを目指して
皆さん、初めまして。
版元日誌を初めて書かせて頂きます、一人出版社のミリオン・スマイルの窪田智子です。
弊社は現在、紙の本と電子書籍、オーディオブック、さらに委託で雑誌編集、記者、映像編集などを行っております。
起業して4年目となりますが、2年ほど(長い。。)「ストップ期間」がありまして、今年に入ってようやっと動き出した感じです。
主な作品としては、禅の考え方を通じて仕事を愚直に行い、ぶれない経営、働き方の指針を得るという『禅と経営』(飯塚保人 著/紙の書籍、オーディオブック)、性同一性障害の子供を持つ母親の苦悩と成長を描いた『アキラ 性同一性障害の子を持つということ』(長谷川眞弓 著/紙の書籍)、男女の性のあり方、意味、そして本当の男女の幸せな生き方を教える『性(セックス)について本当のことを知りたい』(尾山令仁 著/電子書籍iBooks)があります。
私自身は、ソフトバンク、ライブドアという特異な(?)会社で出版に携わり、現在に至ります。
なかなかドラマチックなことも経験させていただきましたが、ここで書くと長くなりますので、少しずつFacebookかブログあたりで書いていこうかなと思っています。
ここ最近思うことは、これまで自分が関わってきた出版が、「読者に必要なもの」というよりは、「自らの一方的な興味や関心」を提供していたということです。
現在業務委託をさせていただいている月刊誌『羊群(ようぐん)』は56年続いている、聖書のことばを解き明かし、生活に生かすことを目指した雑誌です。
部数は少ないながらも定期読者の方々がいらっしゃって、その方々がなぜこの『羊群』を購読してくださっているのかが、最近とても気になり始めました。
そしてその読者の方々が欲している内容をもっと提供していきたいと思わされています。
ある建築会社の社長さんが、創業以来ずっと右肩上がりなのですが、その理由を「お客さんに喜んでいただきたいという思いで、ご要望になんとか応えていっただけです」とおっしゃっていました。
仕事はお客様の必要があって始めて成り立つもので、それはどんな商売もそうだと思います。
いま目の前に購入してくださっているお客様、読者の方がいる。その方々の必要に応えていく雑誌作りをし、その雑誌の中のコンテンツを、お客様が必要な形でお届けする。
そうした働きをこれから少しずつ、やらせていただけたら幸せだなぁと思っております。
困ったことがあり、メ—リングリストに投稿すると、必ずどなたかがその解決策を教えてくださる。小さな出版社の必要にかなった、この版元ドットコム様のお働きにもいつも感動しております。
今後とも何卒よろしくお願いいたします。