みんなに知ってほしい出版社フェア
渋谷と吉祥寺を結ぶ京王井の頭線の浜田山駅前に、サンブックス浜田山という本屋があります。
(サンブックス浜田山駅前)
(サンブックス浜田山店頭)
商店街にある、地元に根付いた小さな町の本屋です。
そんな町の本屋で羽鳥書店の全点フェアが開催されました。
題して、「サンブックスが応援する みんなに知ってほしい出版社フェア」。
「日々、種々雑多な本が発売されるなか、1冊の本を大切に創り上げる出版社がある!! まさに出版界の職人!!」
(サンブックス浜田山パネル)
(画像・サンブックス浜田山フェア)
羽鳥書店のほかには左右社と夏葉社(途中からアルテスパブリッシングも)。創業からの歴史もまだ浅く、一般的な知名度も決して高くはないけれど、特色のある本を出している出版社――本好きの人に現物を手にとってもらえる機会を作ればきっと売れるという出版社のフェアです。有難いことに、普段からも羽鳥書店が出しているような本を買ってくださるお客様が店を利用されているのだと思います。
ちなみに、このフェアは7月上旬までですが、その後は、毎年夏の恒例「店長セレクトの文庫フェア」が開催されます。ひとつ前のフェアは「平凡社品切れ本(在庫僅少本)フェア」でした。
小さな町の本屋では、数百坪以上の売場面積がある書店と比べると置いてある本の種類ははっきりいって少ないです。探している本がない可能性も高いかもしれません。
でも、サンブックス浜田山のように、出版社の規模の大小にかかわらず、本との思わぬ出会いを演出する、そのことに積極的に取り組んで売場を作っている本屋もあります。
本が売れないという言葉が挨拶がわりになっている昨今、たくさんの本屋が閉店をしていく中で、こんなに魅力的で発見のある町の本屋もまだ健在です。
羽鳥書店の本が並んでいるフェアが終わってしまったとしても、お近くまで行かれる機会がありましたら是非、ちょっとした出会いに期待してサンブックス浜田山にお立ち寄りください。
そして、全国にはまだまだサンブックス浜田山のように、地元のお客様の顔を想像しながら一冊一冊の本を選書し、手渡すように販売している本屋がたくさんあると思います。そんな本屋が「これは自分の店で売りたい!」と思ってくれる本を出版していきたい。
今回のフェアでよく売れた本は
高山宏『夢十夜を十夜で』
と
がんも大二『パトさん』
です。
羽鳥書店(営業)のTwitterアカウント @hp_eigyo