祝創業10周年、12年目に入ったけど。
2002年4月に創業しました、つまり、ついこないだまでが10周年イヤー。2人で始まった会社は、今も2人です。
2012年4月「瀬戸の島旅 小豆島 豊島 直島+22島の歩き方」、2012年5月「あみちゃんのお父さん」、2012年6月「マンガ遊訳日本を読もうわかる古事記」、「銀瓶人語vol3」、2012年8月「こんちわコンちゃんお昼ですよ!夢が我が家にやってきた」、2012年9月「くるり丹波篠山」、2013年1月「福祉施設発こんなにかわいい雑貨本」、2013年3月「瀬戸の島あるき 地図で旅する香川沖26島」、2013年3月「くるり三田北神戸+西宮北有馬温泉」、この一年で、合計159000部刷りました。その間に「ギスギスした人間関係をまーるくする心理学」も1000部重版、この間の返品率は30%ほど、毎週のように書店さんの店頭に立ってキャンペーンをし、サイン会をし、著者と一緒に取材にも各地に行きました、講演もした、もちろん営業にも全国へ、監修の先生と議論を重ねたこともね、かってここの場に「西日本出版社は旅系出版社である」と、僕が営業や取材同行の旅をしている話を書き、「西日本出版社は出会い系出版社である」のタイトルで、飲み屋で著者と出会う話を書きましたが、この二つが、今、すごい早送りで回っています。
今週も、文楽の大夫さんと飲み、あこがれの歌手と飲み、今後の予定もいっぱいです。あこがれの歌手の話は、すっごく面白くて、6月に出す「怒れるおっさん会議in秘密基地」に収録しますけど、それにおさまらない話がすごい、思わず「幻冬舎から出してください、買いますから」と言ってしまいました。うちでやったら多分50000部、でも、幻冬舎さんなら300000部でしょう、仕掛けがちゃいますもんね、多くの人に読んで欲しい話でした、ってなんの話や。
そうそう、創業時、手持ちの300万円をかかえて、やることがなく、ひがなマンガ喫茶で時間をつぶしていた時代がすごい昔のことのようです。原稿をお願いしてはいたものの、できるまではすることがない、動いてお金を減らすわけにはいかない、でも、家にいるともんもんとする。事務所に行っても、同じ。
今、毎日、やることがあるのは幸せです。
「100万やったら、損してもええ」ここ数年、こんなことを考えています。うちは初めて本を書く著者が多いし、テーマもよそから出てないものが多いので、参考になる数字がなかなかありません、だからエイヤーと、僕が、面白い、これは世の中に必要や、時代を超えて残そう、そう思ったものを本にしてきました。でも、基準が欲しいなあ、その時に思いついたのがこの言葉です。
この人を世に出すためやったら、この情報を伝えるためやったら、この事実の残すためやったら、その後にこの言葉が続きます。作る過程でこんなに楽しいんやったら、もありますけどね、そう思い始めると、本を作るかどうか決めるとき、すっごく楽になりました。
僕は出版営業を20年やって、半年間冬眠した後(夏やったけど)出版社を始めました、そのため「売れる本を作ってんねやろ」と悪口(!?)を言われることがよくあります、まあ、そうとも言えるんですが、「面白い」と思ったものを「売れるようにしている」というのがほんまです、営業を長年やってきた成果ですね、本屋さんが売りたい本の形はおおむねわかります、あとのこむねは、原稿、版面、ゲラ、装丁、できるたびに、書店さんに持って行って担当さんに、「ええやろ」と自慢します、その反応を見ながら、微調整していきます。定価もそうですね。
今まで作ってきた80点ほどの本の中で、採算点を割った本は3点。3点とも、いろんな事情で、著者と飲むことなく、本作りにはいってしまいました、やっぱりあきませんね、気心をつかみ損ねて、読者にちゃんと届けることができませんでした。
今は、10点ほど仕掛っている本があります、田舎でミツバチを飼っているおじさんのエッセイ、原発本、地方行政の闇を暴く本、グルメガイド、心理学、カフェ、古典芸能もあります、歴史もあって、50代女性を美しくする本もあります、旅の本もあって、酒の本もあります、あれ!!10点超えてないか・・、なんか、もっとあるみたいです。
もう、関心のおもむくまま、旅して、飲んで、惚れ込んで、次の、何年やろ、わからんけど、大阪から発信していきたいと思う、今日この頃でございます。
西日本出版社のTwitterアカウント @jimotonohon