10年メモ
弊社でもよくデザインをお願いしているデザイナーの戸塚泰雄さん(『いるべき場所』、『小説家の饒舌』、『JAZZDOMMUNE』の本文のみ、など)は、もともとご自身で「nu」というミニコミを制作されるなど、自主制作活動も以前から行われているわけですが、その最新作が「10年メモ」というもの。
「10年日記」というのがよくありますが、あれと同じように見開き1ページごとに日付がふられ、左側には10年分のメモ欄が並びます。右側はフリースペースなので、はみ出すもよし。布張りの表紙に10年経っても飽きのこなそうなシックながらシンプルなデザイン。
「日記」と言われると「続くのかな?」と腰が引けるところを「メモ」ということでちょっとだけハードルを下げてるところがミソですね。10年メモのサイトでは「わたしの10年メモ」と題して、実際に使っている人たちのコメントが寄せられています。まあ先は長いので、使ってるうちに使い方がだんだん固まっていく、くらいのユルい感じでやってもいいんじゃないですかね。
かくいう私も購入しまして、何を書こうかなーと思っていた矢先に目についたのがこちらのインタヴュー記事でした。版元ドットコム会員でもある社会評論社の濱崎誉史朗さんの「毎日最低1つは企画を考える」というもの。編集者のはしくれとしてこれは負けられん!と思いまして、4月1日より企画を考えては書き込んでいこうと思ったわけですが、残念ながらすでに何個かブランクの日ができてしまっています……。実現性などは考えずに妄想レベルのアイデアを書き留めているので、何も思いつくて書けなかったというわけではなく、単に「習慣になってない」ということなので、なるべく意識して習慣化していくつもりです。出版企画だけでなく、イベントやUstream番組など、様々な形で「企画」を考えていき、これから10年の間にどれだけ実際に形になるのか、自分でも楽しみです。