堅実な出版活動で、より多くの読者に最良の一冊を。
こんにちは。ビジネス教育出版社と申します。
弊社は、金融業界・隣接業界を中心に「通信教育講座の作成・運営」「書籍出版」「セミナー開催および講師等人材派遣」「DVD等の教材販売」「E-Learningシステムの提供」など、企業内教育研修に関するビジネス・ソリューションを広く提供する総合情報型の出版社です。
一昨年はプライバシーマークも取得し、ようやく取引先様にご満足いただける体制が整ったところでもあります。
現在、私は業務企画部で、FP・証券外務員等の資格取得を目的とした書籍や通信教育テキストの制作を担当しております。どうぞよろしくお願い申しあげます。
さて、弊社の所在する東京都市ヶ谷は皇居外濠の桜並木に彩られ、日大や法政大、東京家政学院など名門校の林立する文教の地にありながら、書店は「文教堂書店」しかありません。かつて…そう、私が入社した往事は「市ヶ谷ブックマート」や「東西書店」など個性豊かな書店がしのぎを削っていましたが、そのうち姿を消してしまいました。JR線、営団有楽町線・南北線、都営新宿線の4線が利用出来る至便さを誇る当地に「書店が1店舗だけ」とは何と残念なことでしょう。某個人経営者様の書店が店じまいする際、軒先に「維持できぬ腑甲斐なさに切歯扼腕の思い」と墨で黒々したためた貼り紙を掲げたのを今でも憶えていますが、その場所も今はチェーン系の美容室になっています。時代のうつろうはいかんせん仕方ないことですが、出版業界の端に籍を置く者としては寂しい限りで、何とかしてお役に立てないかと思案を巡らせる日々です。
とは言え、理想通りにいかないのが現実です。そもそも弊社の業務として手薄状態にある「一般書籍の販売」。書店営業活動は、営業マターがお得意先様である銀行や信連等を訪問したついでに顔を出すのが精一杯で、回りきれない書店は代行スタッフにお任せせざるを得ません。少数精鋭で業務維持していく以上は全てが有限ですから、セクションに拘らず、社員全員が書店営業のプラオリティを高めることで新たな展開を模索する時期にあると感じています。
その点から鑑みても、弊社にとりまして版元ドットコムで共有される情報は重要です。版元として必要な知識の研鑽、書店における売上のおおまかな予測等、勉強になることばかりで大変にありがたく思っております。また、同志ともいうべき会員版元様・会友様との見えざる糸で繋がれた連帯感は、弊社のようなともすれば孤立しがちな出版社にとっては心を強くするものです。
こんな状況ですから、来年で創業50周年を迎えるにもかかわらず、弊社はあまり一般の読者に認知されておりません。しかし、不特定多数の読者様に些少なりとも貢献できる書籍も取り揃えております。
『証券外務員シリーズ(学習テキスト・対策問題集)』『特別会員証券外務員シリーズ(学習テキスト・対策問題集)』は、両シリーズとも「一種」「二種」「内部管理責任者」にセグメントされ、平成16年度より版を重ねながら現在まで数十種類を発刊し続けて参りました。当初こそは直販から出発しましたが、証券外務員受験資格が刷新された今日では表紙デザイン等もあらたに一般の書店で販売させていただいているイチオシの商品です。
味気ない資格取得テキストや対策問題集に編集の喜びを見いだすのは難しいものですが、本書をご購入くださるお客様の顔を想像し、どうすればもっと勉強しやすくなるか、知識の習熟に向けたお手伝いができるかに頭を悩ませ、創意工夫を凝らしています。
本書がその役割を十二分に発揮し、多くの方々の人生のチャンスを掴むきっかけとなれるよう願っています。
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