介護食(ソフト食)の進化
日本医療企画の望月と申します。弊社は「医療経営」・「介護・福祉」・「食事・栄養」・「健康・予防」・「教育・研修」を扱う総合情報企業の出版社です。皆様の御蔭で創立30周年を迎えることができ、大変感謝しております。
業務内容は、主に病院、介護施設、企業、書店等への営業を行っております。
先日、ある企業のソフト食(嚥下食)セミナーに参加する機会がありました。栄養士の方々は、看護師と同じように勉強熱心な方々が多い職種と言われています。実際に参加してみて非常に熱心にメモや写真を取る方々が多く見受けられ、印象に残りました。
嚥下食とは、嚥下障害のある人のために、食べ物の形態を変えて食べやすく、また飲み込みやすく工夫したもの。嚥下機能の低下した人は、食べ物が喉につかえたりむせたりなどで飲み込みが困難になるため、低栄養に陥ったり、気管へ誤嚥して誤嚥性肺炎を起こす危険性があり、食べ物を調理で工夫する必要があります。調理の際には、でんぷん類や粘膜剤、ゼラチンなどのゲル化剤を上手に使いながら、障害のある部位の機能をカバーするような調理形態にします。ちなみに、嚥下食に向かない物は、サラサラした液体や水分が少なくてパサパサした物、口の中でバラバラになってまとまりにくい物、硬い物、口腔内や咽頭に貼り付きやすい物などです。
セミナーでは実演ということで、企業が用意したソフト食を試食することができました。初めて食べた感想は・・・ソフト食に調理する場合、ゼラチンなどのゲル化剤を使用ことで、味が変わっているのかと思っていたのですが、味に変化はなく食材そのままの味だったことにビックリしました。同席した上司は、「昔のソフト食は食べられるものではなかった、だいぶ進化してきた」と言っていました。私自身が介護食を食べる頃にはもっと美味しく、食べやすく進化しているのだろうと期待がもてました。
日本医療企画では、栄養士、管理栄養士の方々を支援すべく、多種類の書籍を発行しています。中でも、「栄養指導教材集改訂3版」・「栄養指導マニュアル改訂3版」は数多くの栄養士の方々にご愛用いただいております。この2書籍は、病院の患者さんや介護施設のサービス利用者及びその家族の方々へ栄養指導を行う際に役立つ、手順や情報を取り入れており、ページをコピーしてそのまま栄養指導に使えるといった内容になっております。
外回りをしているといろんな情報が入ってくるので、その情報を書店の方々に提供するとともに、新刊の企画を立て書店で売れる本を作っていきたいと考えています。
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