英国書店さんと握手
こんにちは。産調出版の村山です。
当社の発行している書籍のほとんどは、英国出版物の翻訳本です。
アロマセラピー、リフレクソロジー、フラワー療法など様々なヒーリングの先進国である英国から、その感性を輸入して日本へ普及していくのが当社出版物の目的です。当社の書物は概して、読者の豊かな想像力と感性を引き出す柔らかな文章で構成されています。
例えば、『実践 エンジェル』は、概説や根拠などなくても、天使達がアメリカ近郊の天界に実在していることを前提として、彼らとの交流方法を紹介していますし、『タロットバイブル』は、断定した言い方は一切せずに「こうかもしれないし、反対かもしれない。心に浮かんだことを素直に受け止めましょう。」というような具合に、相手の直感やスピリットに重きを置きます。ファンタジーの国・英国らしさを感じるその文章が私は好きです。(※ちなみに2点ともよく売れています。)
そんな英国に行ってきました。
父親と二人、親孝行の旅です。私が企画したのは、コーンウォール地方ドライブのプランで、ネットにも情報がほとんどない未開の地を目指す冒険。オフラインでも使える翻訳、地図、GPSなどのi-phoneアプリが頼みの綱でした。Skypeで家との中継の準備もして出発。
しかし、問題発生。そのi-phoneを家に忘れて出発してしまったのです。
この旅一番の相棒なくしてどうやって進めたらいいのか。往路の間中ショックと不安で口が利けませんでした。
東京・東村山の自宅を出てから計18時間を経てロンドンの地を踏みしめたとき、ようやく冒険心が蘇ってきました。
そんな私の目の前に現れたのが本屋さん。「Helpー」と駆け込むと、埃をかぶった英和辞書と道路地図を発見。何年も売れずにこの棚にいたのでしょう。「これさえあれば何でもできる!」その本を手にすると、自由がみなぎってきました。
あまりに嬉しくて「この本を在庫していてくれてありがとう」と店員さんに思わず握手。
「Your welcome」と握り返してくれました。
恩深き本屋さんを後にして向かったのは「ラ・フロマジェリー」。
ここは、今年2月に当社から刊行した『世界極上 アルチザンチーズ図鑑』の著者がオーナーを務めるチーズショップです。
店内では原書と合わせて日本語版も販売していただいています。売れ…てはいないようでしたが、自社の本が遠く離れた国でもディスプレイされているのは嬉しい限りです。
そしてコーンウォール半島 ボスキャッスルという小さな町を目指します。目的は、イギリスの歴代魔女達が実際に使用していた魔法グッズを展示する「魔女博物館」。片道約300kmの長距離ドライブでしたが、辞書と地図だけが頼りというシチュエーションにむしろ冒険感が増し、道中のスリリングな出来事もすっかり楽しめました。
世界共通、困ったときは本屋に行けば大抵解決するのかもしれません。
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