ウイルスにやられた!!
11月27日の朝、いつものようにパソコンを起動し、メールを見た。例によっていろいろなメールが、知人、著者、見知らぬ人から入っていた。おかしなメールがあればいつもは、即棄てているが、この日はどういうわけか、一つのメールに変にこだわってしまった。
そのメールは題名がなく添付ファイルがついている「典型的な」アヤしいメールだ。ただ、なにかわからない文章が本文にある。メール初心者の著者などがときどき「文字化け」したメールを送ってくることがある。おまけに前日、メキシコから本のまとめ買いの問い合わせがあったのだが、最初のメールはひどい文字化けをしていた。
そんなことが頭にあったせいか、そのアヤしいメールを開いていろいろな言語でエンコードをやってしまった。しかし結局、文字化けは直らない。むろん添付ファイルは開いていない。ここでやめて削除すればまだ助かったかもしれない。ところがよせばいいのに「文字化けしてメールが読めません」と書いて「返信」してしまった。
そのあとは「大騒ぎ」。知人から「オカしなメールが入った」という電話がジャンジャンかかり、あわててメールを開けてみると宛先不明のリターン・メールが山のように届いている。閉じて開いて2回で合計37通入っていた。アドレス帳のみなさんには、すぐにお詫びと削除依頼のメールを書いたが、結果はどうだったのだろう。
ここでやめればまだよかった。すっかり頭に血がのぼって冷静さを失っていた私は、パソコンのウィルス防止ソフトのアップデートをはじめた。インターネットでその会社のサイトにゆき、最新バージョンをダウンロードする。アセっている私は、ほとんで説明を読まずにクリックを続けた。ダウンロードプログラムが動き始めたが、20分も30分も動き続けているうえに、ダウンロードと同時にアップロードもしているようだ。ここでまたバタバタしてしまった。
パソコンをいったん閉じようとすると、突然、「バージョンアップをするには再起動が必要」というウィンドウが開いた。「あっ、うまくいったんだな」と安心して再起動——するはずだったのに、どういうわけか再起動しなくなってたパソコンは今、私の机の上で昏倒したまま突っ伏して寝ている。
チキショウ、犯人を見つけたらただじゃおかないぞ。姿をかくして不特定の人に多大な迷惑をかける。じつに卑劣千万な犯罪行為だ。