ひさびさの登場、西日本出版社の内山です。
「勝谷誠彦のまだまだ知られてたまるか!」(オールカラー1260円)から始まり、「ヴァリアント」(3675円)「あなたの街のコンシェルジェ」(840円)「しあわせのおすそわけ」(2100円)「ふらっと一人旅」(1470円)「ムーブ!」(1365円)「まるまる丹波篠山」(オールカラー880円)、加えてDVDにも進出「昭和の映像 大阪第二集」(3990円)「昭和の映像 神戸第二集」(3990円)、年内に発行する予定の本が、「4258万回のこんにちは」(1260円)、「拝んでしあわせ 奈良の仏像100」(1260円)。
実に11点。
2点ほど、作業の遅れで来年に回してしまったので、念願の月一点発売はできなかったものの、2009年は、創業以来最高の発売点数を記録しました。
しかも、「勝谷誠彦のまだまだ知られてたまるか!」は初版30000部、「まるまる丹波篠山」と「拝んでしあわせ 奈良の仏像100」は初版10000部と、初版10000超えが27%(母数は少ないけどね)。
がんばったなあ。まだ、今年4分の1残っているけど、やっぱりがんばったなあと思います。
きっかけは、今年2月。
空前の返品でした。
2008年年末まで、創業以来7年間、みごとに順調に右肩上がりできていて、楽しい日々を送っていたのに、何の因果か大返品。
年末辺りから、書店さんを回っていて、「何にも売れてへんなあ」。
夜、取材かたがた、打ち合わせかたがた、飲食店さんに行っても、「お客さん、減ってるなあ」。
感じてました。
それが、こんな風に返ってくるとは・・・・。
「みんな、年末のボーナス、めちゃめちゃ減ってん」言うとったなあ。
凹みました。
「もう、あかんかも」そう思うと、飯は食えん、横になっても寝られへん。
会社をたたんで、よその出版社に再就職!!
あれへんなあ、関西では絶対あれへん、状況は僕が一番よく知っている。
他業種、商工会議所の理事なんかもやってるし、出版社が関西では珍しいのか、いろんな会合にも呼ばれるし、話もする。
みんな厳しいことも、よく知っている。
そんなことを考えていると体も動かなくなってぼんやりと苦悩の日々を過ごしまして、2週間。
生まれて初めて、自己啓発の本も読みました。
「弱ってると、ききますねえ」
あれほど馬鹿にしていた、自己啓発特有の言葉が、体に入ってくる。
勉強になりました。
そして、ある日。
売上や経費などを確認していくと、返品実数は多いものの、出荷数も多くなっているので、結果、出荷と返品で残った売上は、3年前と同じ。
よく考えたら、ここ3年間好調やったんで、苦しいときのことを忘れてたけど、売上そのものは創業4年目と一緒やん。人生ゲームで言うと、3コマ戻っただけ。桃太郎電鉄で言うと、まあ、言わんでええんですが。
そう考えると目の前が、一気に明るくなって元気がもどってきました。
この2週間で体重は、5キロ減。不謹慎だけど、うつダイエットにも成功したようだし、自己啓発本にも偏見がなくなった。
ここから、大進撃。
今までやってこなかった、DVDにも進出。結果は厳しいけど、こっちの知り合いが増えてグロスでプラス、先週のDVD発売イベントで独立系の映画監督さんとも出会い、新しい何かが始まる予感もあります。
日照時間によってうつ状態になるという季節性うつの女性と出会い、関連本が無くて大変やねん、という声を受けて、季節性うつの本も作ることになりました。
著者の仕事上の師匠筋の方から自己啓発本を書きたいと言われ、これも今取り組んでいます。
2月危機のおかげで、じっくり考えることができて会社が少し強くなったような気がします。
で今はというと、「まるまる丹波篠山」が、局地的大ヒットの予感。
北摂、丹波、神戸市北区、神戸市西区、三田市では、どの書店さんでも初回配本分を即、売り切って下さった様子で、そのフォローに走り回っています。
ポスター貼り、受注、特に動きのいい書店さんでは、取次回しでは補充がおっつかないので直接持って行っています。
そんなこんなで、創業以来の相棒、よく軽自動車と間違われるパステルグリーンのホンダのロゴは、連日200キロの距離を走り回っています。
再来週発売の「拝んでしあわせ 奈良の仏像100」の事前受注も佳境。
兵庫と奈良、そして大票田大阪、三都を休みなく走り回っていると、この2点の取材依頼や、著者へのサイン会や講演の依頼も合い間に入ってきます。
ラジオ関西の「三上公也の情報あさいち」にも出演して、丹波と仏像の魅力について、笑いも入れながら話してきました。
なんで、こんなに楽しいんやろ。ありがたいことです。
地元大阪の政治問題にも切りこもうと、今年春無くなった朝日放送の社会派番組「ムーブ!」のコメンテーターさんと出版に向けて議論も始めています。
うちのロングセラー、讃岐うどんブームを支え、映画UDONの元ネタになっている「超麺通団3 麺通団のさぬきうどんのめぐり方」(オールカラー980円)も、昨日重版を決めました。これで75000部。
「超麺通団4」の制作も決定。取材に行かなければ。
香川のお隣、徳島で、タウン誌を個人で創刊し、社員数50名、月刊誌3誌を発行するまでになり、地元の吉野川にダムを作らせるのを知事まで作って阻止した話を書いた「あわわのあはは」(1575円)のタウン誌あわわが、今やっているNHK朝の連ドラ「やっとかめ」の主人公が勤める会社のモデルになり、まあ、いろんなことがめまぐるしく動き始めました。
まだまだ、楽しいことがおこりそうです。
これも、2月危機のおかげかな。