Change、そのルーツ
2009年、ハワイは州に昇格して50年の節目の年を迎えます。ハワイにおける政治的運動がキング牧師の公民権運動、ジャクソン師の大統領選立候補、そしてオバマ新大統領選出にリンクすると感じている人は多いのではないかと思います。オバマ新大統領がシカゴで当選の演説をした時に涙を流すジャクソン師がテレビで映し出されました。この瞬間、アメリカは本当に変革を選んだのだ、と実感しました。
州に昇格したことでハワイの人々は大統領選挙権を手にしました。ハワイの日系人はその権利を得ることがすべてのマイノリティーに利益をもたらすと信じていました。したがって、日系人だけがグループを作って勝手な事をやっている、という批判に動揺することはなかったわけです。目的が達成できる希望が膨らんだのは、ハワイが州に昇格する5年前の1954年11月にハワイ州議会の選挙で初めて民主党が勝利したことでした。この年が実質的には奴隷のようにプランテーションで過酷な労働を強いられてきた白人支配の体制が終焉した変革の年となりました。
数多くの難問を抱える日本は、問題解決のために大きな一歩を踏み出すことができるか。これが私の最大の関心事です。アメリカの為に戦争に行って忠誠心を示し、「子供のために」という信念を貫いた日系2世の精神を学んでみる良いチャンスかもしれません。