甘納豆赤飯って、フシギ!?
先日、県民性をテーマにしたバラエティ番組を見ていたら、“北海道では赤飯に甘納豆を入れる”という話題に。すると、出演タレントたちから「気持ちわる~~い!」「ありえな~い!」と激しいブーイングが起こったので、道産子の私は、唖然としてしまいました。
「なして(※注=北海道弁で「なぜ」)? なして気持ち悪いんだべか?」
というのも、北海道では“赤飯に甘納豆”が当たり前。コンビニの赤飯おにぎりも、総菜屋のパック入り赤飯だって、甘納豆がゴロゴロ入っているんですから! もちろん、小豆入りの一般的(?)な赤飯もあり、各家庭では親の出身地や嗜好によって、どちらかに軍配が上がるようです。
ちなみに我が家では、長年にわたって、小豆派の父と甘納豆派の母の折り合いがつかず、めでたい日の食卓には、2種類の赤飯が並んでいました。私は、断然、甘納豆派。ごま塩をたっぷりと振りかけて、甘さとしょっぱさのコラボレーションを楽しむ! これが、何ともいえない美味しさなのです。
北海道には、道産子にしかわからない“ソウルフード”が、なまら(※注=北海道弁で「とても」)いっぱいあります。というわけで、昨年12月、釧路市出身の宇佐美伸さん(現役の新聞記者です)が、そんな“どさんこのソウルフード”を独断と偏見で書き綴った偏愛食エッセイ「どさんこソウルフード」を出版しました。
サブタイトルは“君は甘納豆赤飯を愛せるか!”。この甘納豆赤飯をはじめ、ジンギスカンや豚肉のすき焼、地域限定の即席麺「やきそば弁当」などなど……思わずククッと笑っちゃう“面白系”から、目からウロコの“なるほど系”、遠い日がよみがえる“なつかし系”まで、北海道人が舌で記憶する味のあれこれが、これでもかっ!と登場します。おかげ様で書店さんの反応も良く、滑り出しは上々。あぁ、この本がベストセラーになり、一人でも多くの甘納豆赤飯ファンが増えるといいなぁ。
さて、平成の幕開けと共に北海道で産声を上げた弊社は、今春、とうとう二十歳の誕生日を迎えられそうです。これからも、どさんこ魂を大切に、北の大地から新鮮な情報を発信していきたいと思いますので、今後ともよろしくお願い致します。