続・未体験ゾーンに突入!
前回(’07年6月13日発信)のつづきを書きます。
今年5月に発売した新刊「まもなく宇宙人が到着します」(田村珠芳・著)の発売日直後の状況を“未体験ゾーンに突入、異常あり”と題してレポートしました。
異常な(当社にとっては…笑)売れ足に戸惑う現場の様子をライブ風に書きました。お陰様で現在17刷に至っています。
じつは先日(12月5日)、八重洲ブックセンター本店の宮崎さんから電話をいただきました。
この本が同店の「宗教・精神世界ジャンル」の年間売行きベスト10の5位に入ったとのことでした。宮崎さん、わざわざの電話ありがとうございます。
正直、ほっとした心境です。
もちろん、嬉しいことに違いはないのですが、もしこの本の結果が逆目に終わっていたら、いまから書く新刊の話も、全く生まれなかったかもしれないからです。
7月でした。10年来音沙汰のなかったかつての酒友K氏から突然の電話です。
「知人から読めと強く勧められてね。読んだ本がハギジン出版?……ハテ、どこかでと思ったら、何とあなたが発行人じゃないの。びっくり。懐かしくて、今電話してるとこ」
K氏はさらにつづけました。
「ユニークな女性がいるんだ。ぜひ紹介するから会わないか。仕事の参考になるやも…」
といわれたら、編集者魂が蠢きます。
早速お引合せいただいたその女性は、想像を超えたユニークな主婦写真家でした。
肩書きは“環境芸術写真家”――。
ユニークというか、摩訶不思議というか。それは、この女性の写真作品でした。それも携帯カメラやデジカメを使って撮影した写真のことごとくに、神々しいほどの不思議な光、いわば宇宙のエネルギーが射し込んでいるのです。
いや、こういう写真しか写らないというじゃありませんか。
自宅の庭からのシーンや、近場のありふれた光景も、不思議としかいいようのない光が映っています。神々しいまでにキラキラした、じっと見ていて心地いい、癒しの気が伝わってくるのです。中にはこれが写真とは? 本当に写真なの? が、しかし、紛れもなく写真以外に考えようのない作品群です。
デジタル加工して編集したんじゃないの?
パソコンで細工すれば、何だってできるのと違う?
当然です。
疑いに疑いました。
徹底的に。
納得のいくまで。
しかし結論は、細工は一切なかった。
新春1月半ば、写真集『宇宙のささやき~光のシンフォニー』(大宙桃子著=本体2700円)として出版します。
帯は、こんな具合です。
「聞こえる! 天からのメッセージ
厳選24枚写真集
宇宙は生命の根源、心のふるさと。
そうして、人はいく度となく旅立つ。
“かこ”から“みらい”へ。」
同時に海外版も視野に入れて、全ページ英訳文並記としました。そうこうするうちに、読者にこのことを伝えたい思いが強くなり、おこがましくも“発行人からのメッセージ”を末尾に草しました。
宇宙時代の幕明けが近いように感じています。写真集が発信するエネルギーがどう伝わっていくのだろうか……前回と同じく“未体験ゾーンに突入”のスリリングな心境のまっただ中にいます。