新入会の笠間書院です!
はじめまして、本年7月に版元ドットコムに入会した、笠間書院の相川と申します。
小社は、版元一覧の紹介にあるように、日本文学と日本語の研究に関する本を中心に作り、売っている会社です。
構成人数は社長以下9名。昭和41年の創業で、社名の「笠間」は、創業者の出身地(茨城県笠間市)に由来しています。
出版物は、学術書が主ですが、専門的な研究領域の中にも面白いものを見出し、広く一般の読者をも惹きつけるような本づくりを目指しています。
具体的に小社の出版物や活動を知っていただくには、ブログ(http://www.kasamashoin.jp/)をのぞいてもらえればと思います。すぐに役立つのが、〈学会・講演会・展覧会情報〉。神保町ならではの情報は、〈東京(本郷・西部・南部)古書カレンダー〉、それに〈神保町で映画を見る〉では、神保町シアター、岩波ホール、アテネ・フランセの上映スケジュールを案内しており、おすすめです。
ほかに、自社の新刊案内や、会社に寄せられたさまざまな情報(研究会やイベント、サイト紹介など)も公開しています。リアルタイムの学会の息吹が伝わってくるはずです。
また、年に一回、「リポート笠間」というPR誌を作っています。毎回、日本文学のいまを探る、座談会形式のみっちりとしたユニークな特集を組んだり、自社本の書評集なども盛り込んでいます。希望者への無料頒布ですので、興味のある方は、ぜひお申し込みください。
ついでに、自身の身の回りの出来事など。
私は今年の6月に中途採用されて、新人営業マンとして働きはじめました。
そんな私の仕事のひとつは、本屋さんへのFAX宣伝です。
端に注文短冊様の欄をもうけ、そこに番線と冊数を入れてもらって返信してもらうというやり方で、シコシコ流してます。
本屋さんへはA4サイズで流すのですが、本屋さんからの注文(返信)を、小社のFAX機は、B5、A4、B4とさまざまなサイズで受信します。
挿入方向の違いや、短冊部分を切り取って送られてくることが主な原因なのでしょう。
しかし、不思議なのは、取次A社の番線印のものは8割くらいがB4サイズで受信しているのです。
B社やC社からはほぼ100%がそのまま(A4)であるのに……どうしてなんでしょう……
まぁ理由を知ってる方には何てことないんでしょうけど、最近のマイ七不思議のひとつです。
サイズが揃わないことに不都合はないんですけどね。
最後に、さる8月22日に私は、版元ドットコムの運営機関である組合員会議の様子を伺ってきました。さまざまな議題について意見が交わされ、活気のある集まりでしたが、私は話についてゆけずただ座っているだけ(発言権はあるのに)……そんなに難しいことを話しあっていたのではないのかも知れませんが、何とも情けないと思う次第。
この日誌に稿を寄せている、各版元の代表者、編集長や営業マンは、本の売り方や流通システムなど、出版業界に潜む数々の問題点を鋭くえぐり出していらっしゃいますね。
組合員会議といい、版元日誌といい、これまで10年の間出版に関わる仕事をしてきた自分が、何も考えずにのんびりと過ごしてきたことを思い知らせてくれました。とても刺激を受けています。
そんなことを思うようになり、少しずつ、自分の働き方が、自分にも会社にも良い方向に変わっていくことを願っているところです。
そんなことをぼーっと考えながら働いています。これからもよろしくどうぞ。