書籍出版はいろいろ大変です
会社創立以来5年間、「季刊ロゼッタストーン」を発行してきた弊社だが、今年1月に20号を発売したのを機に、雑誌はいったん休刊し、今度は書籍に力を入れることにした。
ロゼッタストーンが出した書籍はまだ2冊。慣れないので失敗も多い。
たとえば、雑誌の定価は、「定価880円(本体838円)」と税込価格で表示する。それに対して、書籍は「定価(本体1500円+税)」と税抜で表示されるのが慣例になっている。
昨年4月からすべての商品に消費税込の総額表示が義務付けられた。「今度からは書籍もやっぱり総額表示よねー。なんでみんな、ちゃんと法律を守らないの!?」と、真面目な私は、新刊本のカバーに、わざわざ「定価:1575円(本体1500円)」と印刷したのである。
ところが、取次でストップがかかった。書籍の場合、「本体○○円+税」の「+税」という部分がないと流通できないのだという。仕方がないので、急遽、定価の部分に訂正シールを貼って納品した。予定外の出費である。
雑誌で認められている表示が、なんで書籍だとダメなのよ…と思ったけど、一応理由があった。雑誌と違って書籍は販売期間が長い。将来消費税率が変わったときに、いちいちカバーを刷り直すのは大変だ。というわけで、書籍の場合は、中にはさみこむスリップに税込価格を表示し、カバーには税抜価格を表示する、というのが普通のやり方らしいのだ。なるほど。
2冊目に発行した『嫌われ者のすすめ』は、順調に売れ、初めての増刷になった。大急ぎで重版したのはよかったが、奥付の「第1刷」を「第2刷」に変更するのを忘れていた。実際には重版された本なのに、みかけは初版と同じなのである。とほほ。
ただいま、3冊目の書籍を編集中。今度こそ、ミスがないようにしなくっちゃ。