自分がいま、なにをすべきか
先日、版元ドットコムの総会がおこなわれた。会員社が22社39人、会友が8人、会員外が38人で総勢85人と予想以上の参加人数だった。もちろん、総会だけの参加、懇親会だけの参加という人もいたが、成功裡に終えることができたのはまちがいない。
参加されたみなさん、総会準備に携わったみなさんに感謝を申し上げたい。
総会前に、会員日誌担当者から「簡単でいいから、総会のことを日誌に書いてくださいよ」と言われて快諾したものの、当日、受付を担当してしまい、総会が始まってもずっと受付にいて、話をなにも聞いていない。途中から会場に入ったものの、途中からなので話の内容がつかめない。懇親会会場でもなぜかお金の管理をしてしまい、懇親会から参加してくる人への応対とお金の見張り番などであまり人と話ができなかった。となると、書くことがない……。
そんな状況でもなにか書かないとまずいので、記憶に残っている話などを少々。
質疑応答でも懇親会の挨拶でも書店の店頭在庫へのリンクについての話が出たが、やはり気になるところなのだろう。どうやってリンクを貼っているのか、許可や連絡をしてあるのかなどである。書店の店頭在庫へのリンクに関しては連絡をしていない。リンクフリーの場合でも、事前に連絡をせず、相手側がどこでなにをされているのかわからない状況というのはよくないと思う。相手に利益をもたらす可能性が高くてもだ。「いままでとはなにか動きが違う」と書店側が思ったときに、「あっ、版元ドットコムのリンクのせいかもしれない」と思ってくれたほうが、お互いにとっていいことなのではないだろうか。版元ドットコムの運営をするにあたって、なにをするにしてもつねに相手がいるのだから、今後はなおいっそうのこと、相手のこと、接し方などを考慮して活動していかなければいけないと思う。今回の総会でいちばん身にしみた話だった。
当日配られた資料を見ても、版元ドットコムが着実に発展していることがよくわかる。登録点数も売り上げ冊数、売り上げ金額も着実に上昇している。近刊・新刊案内メールを送るようになったこと、購入画面のすべてのページに「送料無料」などの購入方法の記載をおこなったことなどが理由として挙げられるだろう。
登録点数は6000点を超えて、データベースとしての役割の一端を担えるようになったなと思う。これからも登録点数が増えていき、さらなるデータベースの充実化をはかりたい。
懇親会で、「ここまで進歩したのはポット出版の沢辺さんと日高さんのおかげだね。2人がいなかったら、版元ドットコムのここまでの進歩はなかったと思う」とある人から言われた。たしかにそのとおりで、この2人がいなかったら、ここまで発展することもなかったし、存在自体も危うかったかもしれない。しかし、幹事社や会員社、会友の陰の力も見逃せないことも事実だ。いうなれば、みんなが支え合ってきたからこそ、ここまで発展できたのではないだろうか。
と、まるく収めて終わりにしたい。
最後に、総会の報告をすべき人間が総会の話を聞いていなかったという締まりのない話で恐縮だが、自分がいま、なにをすべきかをあらためて考えさせられた有意義な一日だった。