版元ドットコム

探せる、使える、本の情報

文芸 新書 社会一般 資格・試験 ビジネス スポーツ・健康 趣味・実用 ゲーム 芸能・タレント テレビ・映画化 芸術 哲学・宗教 歴史・地理 社会科学 教育 自然科学 医学 工業・工学 コンピュータ 語学・辞事典 学参 児童図書 ヤングアダルト 全集 文庫 コミック文庫 コミックス(欠番扱) コミックス(雑誌扱) コミックス(書籍) コミックス(廉価版) ムック 雑誌 増刊 別冊 ラノベ

第4回 「子どもの本のフリペ その1」

本連載は、1回1紙を紹介するのを基本にしているのですが、本稿掲載が7月末、ちょうど夏休みシーズンということもありますので、今月と来月は、児童書専門店または児童書売り場で発行されているフリペをまとめて紹介したいと思います。

今回は数紙をまとめて取り上げますので、通常回に比べてお店の紹介にあてられる字数が少なくなります。各店について、くわしくお知りになりたい方は、各店のホームページ・Facebookなど(一部は文中の店名部分にリンクをはってあります)のほか、筆者がセレクトと紹介文執筆に関わりました児童書関連のムック『子どもと読みたい絵本200』(洋泉社、2015)をご覧ください。今回と次回に紹介するフリペのお店、全部ではありませんが、いくつかが写真入りで紹介されています。また当方のブログ「空犬通信」にも、お店の紹介記事・訪問記をアップしている場合がありますので、よろしければそちらも合わせてご覧ください。
 

(今回だけではなく、本連載で取り上げるものすべてに言えることですが、フリペの発行形態や頻度、発行の有無自体は、変わることがしばしばあり、今回次回と取り上げるもののなかにも、現在は発行されていないものがあるかもしれません。フリペの発行の有無や入手方法などの詳細は、各店のサイトや店頭で確認していただけますよう、お願いします。)
 

●「ナルニア国だより」
「ナルニア国」は、銀座の老舗書店、教文館の6階にある児童書専門店。高さをおさえたレギュラーの棚には丁寧にセレクトされた名作・定番が並び、新刊コーナーには過去1年間に出版された児童書が網羅されています。原画展、お話会、講演など各種イベントにも熱心で、何度も足を運びたくなるお店です。

同店が月刊で発行している無料情報紙が「ナルニア国だより」。A3を2つ折りにしたA4サイズ4面に、スタッフのおすすめ本や、同店で開催中または開催予定のイベントの案内などが掲載されていて、情報量の多いフリペになっています。手元の号(2016年1月発行の187号)では、映画公開に合わせたパディントン特集が掲載されています。

月刊発行のものが通算で180を超えているということは、単純計算で15年以上続いていることになります。同店が子どもの本の情報の発信をどれだけ大事にしてきたかを端的に示す数字ですね。

教文館では、2階の一般書フロアで発行されているフリペもありますので、そちらはまた別の機会にご紹介したいと思います。
IMG_4004

 

●「わむぱむ通信」
「わむぱむ」は、もともとリブロ池袋本店(2015年7月閉店)にあった児童書売り場の名称で、現在は福岡天神店(福岡)、ららぽーと富士見店(埼玉)などにあります。「わむぱむ通信」は、リブロ池袋本店の「わむぱむ」で発行されていたもので、その後、担当者の異動で、ららぽーと富士見店でも発行されるようになりました。

写真の号は、左が池袋本店閉店時に刊行されたもの。右は、ららぽーと富士見店で発行された号で、「東武東上線沿線絵本ランキング」フェアの特集が掲載されています。フェアのランキングに入っている本の紹介のほか、沿線7店(店数はリブロ以外に系列の「よむよむ」も含めてのもの)の担当者がそれぞれおすすめの本の紹介文も寄せています。

発行は不定期とのことで、担当者の異動などもあって、現在どのような発行形態になっているのか、よくわかりませんので、詳細はお店にお問い合わせください。
IMG_3989 
 

●「えるふ通信」
JR西千葉駅から徒歩数分のところにある子どもの本専門店、「子どもの本の広場 会留府」(えるふ)(千葉)。小さなお店ですが、店内の棚は国内外の絵本と読み物でぎっしり、店内中央の大きな台にも、新刊やおすすめの絵本がところ狭しと並んでいます。

同店で発行しているフリーペーパーが「えるふ通信」。店主の阿部裕子さんによる手書きのフリペには、詩などの引用や、子どもの本の情報、イベント案内などがぎゅっと詰まっていて、読み応えがあります。個人経営の児童書専門店のフリペとしては、次回ご紹介する「プーの森便り」と並んで、文字量・情報量の多いフリペとなっています。
IMG_3996
 

●「絵本の店、星の子」
絵本の店、星の子(神奈川)は、東急大井町線緑が丘または東急目黒線大岡山から徒歩数分、住宅街のなかにあるお店。客が2、3人入ればいっぱいになってしまうような小さな店ですが、店内はこっちを見てもあっちを見ても、本とおもちゃでぎっしり。子どもの本とおもちゃが好きな人ならば、店内にいるだけでうれしくなってしまいそうな空間になっています。

店主の高橋清美さんはお店を開く前は保母をしていたそうで、店で扱う本に関する目は厳しくなります。そうして厳選した絵本に関する情報発信にも熱心で、店と同名のフリーペーパー「絵本の店、星の子」は、新刊や名作絵本に関する情報や書評のコピーが載っていたり、イベント情報が、学級新聞を思わせるような素朴なレイアウトの紙面にぎゅっと詰まっていて、にぎやかな1枚になっています。
IMG_3995
 

子どもの本フリペ特集は、次回に続きます。
 
 
「ナルニア国だより」
発行店:教文館ナルニア国 東京都中央区銀座4-5-1
発行頻度:月刊

「わむぱむ通信」
発行店:リブロ
発行頻度:不定期

「えるふ通信」
発行店:こどもの本の広場会留府 千葉市中央区長洲1-10-9
発行頻度:月刊

「絵本の店、星の子」
発行店:絵本の店、星の子 東京都大田区石川町1-26-8
発行頻度:季刊

sorainu_ico空犬太郎(そらいぬたろう)
編集者・ライター。主に新刊書店をテーマにしたブログ「空犬通信」やトークイベントを主催。著書に『ぼくのミステリ・クロニクル』(国書刊行会)、『本屋図鑑』『本屋会議』(共著、夏葉社)、『本屋はおもしろい!!』『子どもと読みたい絵本200』『本屋へ行こう!!』(共著、洋泉社)がある。
このエントリーをはてなブックマークに>追加