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ホメロス 英雄叙事詩とトロイア戦争 安達 正(著) - 彩流社
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ホメロス 英雄叙事詩とトロイア戦争 (ホメロス エイユウジョジシトトロイアセンソウ) 『イリアス』『オデュッセイア』を読む (イリアスオデュッセイアヲヨム)

歴史・地理
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発行:彩流社
四六判
縦195mm 横135mm 厚さ26mm
重さ 440g
372ページ
上製
定価 3,000円+税
ISBN
978-4-7791-1772-5   COPY
ISBN 13
9784779117725   COPY
ISBN 10h
4-7791-1772-0   COPY
ISBN 10
4779117720   COPY
出版者記号
7791   COPY
Cコード
C0098  
0:一般 0:単行本 98:外国文学、その他
出版社在庫情報
在庫あり
初版年月日
2012年2月
書店発売日
登録日
2012年2月2日
最終更新日
2014年12月19日
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紹介

なぜホメロスの叙事詩が世界文学の頂点なのか!
トロイア戦争の戦場(『イリアス』)とその帰路(『オデュッセイア』)を歌った作品。その誕生の歴史的背景と全巻を平易に読み解くガイドブック。

「『イリアス』『オデュッセイア』を一つの作品と考えて、これは「反戦文学」以外の何物でもないと、私は考えています。『イリアス』はトロイア戦争の戦場の叙事詩であり、『オデュッセイア』は帰路を歌った叙事詩でしょう。単なる奇想天外な冒険物語ではなく、中国文学でいう覊旅歌(きりょか)に相当するのではないでしょうか。しかもオデュッセウスは勝者の側に立つ将軍です。勝者にしてこれだけの苦しみを耐え忍ばなければならなかった。当時トロイアからの帰国途中で落命したギリシアの将卒を、ギリシア人は「トロイアの呪い」と囁いて恐れおののいたといいます。戦争には昔も今も、勝者と敗者の別はなく苦しみはみな同じこと、帰国の旅も戦場と同じように苦悩に満ちていることを詠(うた)っているのです。」(「まえがき」より)

目次

序 章 なぜホメロスの叙事詩が世界文学の頂点なのか 
1 古代ギリシア・ローマ時代 
  2 中世時代 
  3 イギリスなどにおけるホメロス事情  
  4 日本におけるホメロス事情 
             
第一部 トロイア戦争とホメロス叙事詩の誕生   
第一章 トロイア戦争 
  1 ギリシア神話が語るトロイア戦争                     
  2 神々のトロイア戦争 
  3 シュリーマン、ユング、カイヨワ、レヴィ=ストロース 
  4 歴史書はトロイア戦争をどう伝えたか                     
  5 ミュシアの戦い                   
  6 後日談 
  7 両軍の陣容と主な英雄たち 
  8 アウリスで何が起こったか               
  9 戦いの果て                           
  10 木馬作戦                       
第二章 ミュケナイ文明と暗黒時代 
  1 ミュケナイ文明の時代                
  2 暗黒時代                      
  3 ギリシア文字                     
  4 ギリシア神話                      
  5 古代オリンピック 
第三章 ホメロス叙事詩の誕生 
  1 イオニア地方 
  2 古代ギリシアの詩・音楽・口承詩 
  3 天才詩人現わる 
 
第二部 二大叙事詩『イリアス』と『オデュッセイア』を読む  
第四章 『イリアス』 
第一巻 疫病の流行とアキレウスの憤り 
第二巻 ゼウスの夢送りとギリシア軍の全軍召集 
第三巻 パリスとメネラオスの一騎打ち、休戦の約束 
第四巻 休戦の約束の破棄、アガメムノンの視察 
第五巻 ディオメデスの武勇談、ヘクトルも戦闘へ 
第六巻 ディオメデスとグラウコスの友情、ヘクトルとアンドロマケの別れ 
第七巻 ヘクトルと大アイアスの一騎打ち 
第八巻 ゼウスは神々の参戦を禁止、戦い行き詰まり 
第九巻 アキレウスに戦線復帰を要請 
第一〇巻 ドローン討ち取り 
第一一巻 アガメムノンの奮戦 
第一二巻 船陣の囲壁での戦い 
第一三巻 船団わきの戦い 
第一四巻 トロイア側の優勢、ゼウスを出し抜く 
第一五巻 ギリシア軍の逆襲 
第一六巻 パトロクロスの奮戦 
第一七巻 メネラオスの奮戦、パトロクロスの屍をめぐる争い 
第一八巻 アキレウスの嘆き、ヘパイストスの甲冑造り 
第一九巻 アキレウス憤りを捨て去って戦線に戻る 
第二〇巻 神々の戦い、アキレウスが敵将ヘクトルを探し回る 
第二一巻 アキレウスの河畔での戦い 
第二二巻 ヘクトルの討ち死に 
第二三巻 パトロクロスの葬送と競技
第二四巻 プリアモスがヘクトルの屍を購い受ける
第五章 『オデュッセイア』
第一巻 神々の会議、アテナの勧告       
第二巻 テレマコスが父探しの旅に出る
第三巻 ピュロスにてネストルを訪問
第四巻 ラケダイモンにてメネラオスを訪問
第五巻 オデュッセウスの登場、カリュプソの島
第六巻 スケリエ島アルキノオス王とナウシカアの物語
第七巻 アルキノオスの館での物語
第八巻 スケリエ島での競技と饗宴の物語
第九巻 オデュッセウスが語る漂流物語、キュクロプスの話
第一〇巻 漂流物語の続き、アイオロスやキルケなどの話
第一一巻 漂流物語の続き、冥界訪問の話
第一二巻 漂流物語の続き、セイレンやスキュラなどの話
第一三巻 オデュッセウスがスケリエ人の船で故郷に帰国
第一四巻 豚飼いエウマイオスの小屋に到着
第一五巻 テレマコスの帰国
第一六巻 親子の対面
第一七巻 テレマコスの帰館
第一八巻 求婚者らの騒動 
第一九巻 オデュッセウスと妻との対面、足洗い
第二〇巻 復讐の前日、オデュッセウスの吉兆
第二一巻 弓矢試し
第二二巻 求婚者たちの殺戮
第二三巻 オデュッセウス王と妻との対面
第二四巻 求婚者の家族との和睦、オデュッセウスと父との対面
 
オデュッセイア』 第1巻~24巻

版元から一言

(社)日本図書館協会 選定図書

著者プロフィール

安達 正  (アダチ タダシ)  (

1928年、山形県寒河江市生まれ
早稲田大学教育学部英語英文科卒業専攻、英文学。
高校教師、田中千代学園短大、拓殖大学、武蔵工大、日本大学商学部に勤務のあと、著作活動を始め、ホメロスを研究している。
著書 『ジョージ・ムア評伝』(鳳書房、2001)
編著 『物語 古代ギリシア・ローマ人物地名事典』(彩流社、2008)
訳書 ジェレマイア・カーティン『アイルランドの神話と民話』(彩流社、共訳、2004)
ジョージ・ムア『湖』(彩流社、2006)

上記内容は本書刊行時のものです。