光村推古書院株式会社

2009-10-7 水曜日

光村推古書院 浅野泰弘 :http://www.mitsumura-suiko.co.jp/

版元ドットコム会員の皆様、初めまして。本年7月に会員となりました光村推古書院(みつむらすいこしょいん)と申します。弊社は京都におきまして、美術・京都ガイドの2本を柱に出版をしております。
創業昭和33年の会社ですが、前身は明治20年に遡ります。弊社創業者、本田欽三の生家である錦絵(木版多色刷絵)の版元「本田雲錦堂」がその年に創業。その後、同族・同業の山田芸艸堂との合併や大雅堂との合併・統合を経て、前述いたしました今から51年前に現在の光村推古書院として生まれ変わりました。
京都の出版社には、創業慶長年間の永田文昌堂さんや嘉永3年創業の法蔵館さんなど、気が遠くなるような歴史をもたれる会社があるので、たった51年では老舗とは呼べないでしょうが、他に事業を持たず、出版だけで半世紀も続いたことは誇りに思っております。
ただ、出版は京都の名産や伝統工芸のように「老舗」が売上げにはつながりません。そのような業界のように、いくつかのアイテムを信用と実績、技術で繰り返し販売しているわけではなく、会員の皆様と同じく常に新しい商品(新刊)を売上げの軸としております。そこには残念ながら、歴史はなんらアドバンテージにはなりません。
と言うことで日々制作・販売に苦心しております。本当に苦心しております・・・。
出版のカテゴリーはやはり出自が木版(美術)であること、そして所在地が京都であること、このことから冒頭でも書きましたように、美術・和・京都です。会員の皆様に対しては釈迦に説法ですが、私どものような零細出版社ではやはり特徴が必要ですからね。
京都には約150社の出版社があります。京都にはその人口の割には大学が多いために、多くが学術系の出版社です。意外にもその中で京都関連の本を出版しているところは少なく、私共はそのお陰で「京都の出版社による京都の本」というのを売りに全国発信の営業を続けております。
「老舗?さんだから古くからの決まった売り先があって、経営は楽なのでしょうね」時々言われます。声を大にして申し上げます。とんでもない!毎月の売上げを何とか確保するため、私も含め営業部員4人が関西は勿論のこと、月に最低一度は首都圏、それより頻度は少ないですが北海道・東北・東海・山陽・九州と必死で東奔西走、各地の書店様を訪問しております。おそらく「京都の出版社で一番書店促進をしている会社」ではないでしょうか?
営業先では悲喜こもごもの出来事があります。わたしもこの仕事30年。営業先で出会った人も当然3桁です。「営業日誌」として、そんなひとつひとつの体験談を書けば皆様に興味深く読んでいただけるのでしょうが、本日はまず簡単な会社紹介とさせていただきます。
東京からすればもう遠隔地と呼べない京都ですが、やはり出版を続けていく上ではいろんなハンディがあります。版元ドットコムの会員の皆様と「今日、天気がいいから軽くいっぱいビールでも飲まない?」と簡単に言えないのも、そのひとつです。
この会で知っている方は、東方出版さん、西日本出版社さん、サンライズ出版さん、北大路書房さん。みんな関西ですね。どうか、東京の皆様、私が貴地へ赴いた際、または皆様が関西へ来られた際は是非酒席をご一緒させてくださいませ。今後ともよろしくお願いいたします。

光村推古書院の本の一覧


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3 コメント »

  1. 父が密かに持っていた竹内栖鳳の下絵を本に掲載していただいたのは29年前のことでした。
    残念ながら『竹内栖鳳画集』が発刊され、送られてきたとき、父は見ることができなかったのですが、
    どうしてその下絵が我が家にあることを察知されたのでしょうか。

    コメント by 木綿屋おせん — 2009/10/08 木曜日 @ 01:54:36

  2. 目下小生、光村利藻のことを調べておりますが、御社名の光村推古書院の”光村”は、
    かれと何か関係があるのでしょうか。コメントではありませんが、ご教示頂ければ幸いです。

    コメント by 廣谷速人 — 2010/02/01 月曜日 @ 19:08:05

  3. 弊社は光村利藻とは直接関係がありません。
    ご承知の通り、光村利藻は光村印刷株式会社の創立者ですが、
    弊社の初代がその光村印刷さんでお世話になってので
    当初「推古書院」だった会社が、その「光村」をいただき
    「光村推古書院」になったわけです。

    光村印刷さん、光村図書さんとは資本関係もない
    まったくの別法人です。

    浅野

    コメント by 光村推古書院 — 2010/02/02 火曜日 @ 21:10:19

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