未体験ゾーンに突入、異常あり!

2007-6-13 水曜日

ハギジン出版 萩原英昭 :http://www.hagizine.co.jp/

 ♪トゥルルル トゥルルル
 休み明けの月曜日。朝9時30分。
 出社と同時の電話が事務所の空気を震わせています。

「精文館書店です。10冊、注文、お願いします」(同店は愛知県豊橋市が本店)
「ハッ……精文館さん……ですか」
「そうです。“まもなく宇宙人が到着します”を10冊、在庫ありますか」
 え!? 何? 10冊注文?
 おととい、土曜日に発売したばかりで?
「…ハ、ハイ、在庫、もちろん大丈夫ですが…」
 ようやく頭を整理した上で、聞き返します。
「すみませんが、発売3日ですが、仕入れ数と売れ数はどんな状況でしょうか? 今後、書店さんに対して適確に対応させていただくためにも、教えていただけるとありがたいんですが…」
「ちょっと待ってください……10冊入りで、土日で7冊売れです」
 ようやく事態が呑みこめたのでした。
 こんな追加注文の電話が3、40分くらいの割りでかかってきます。
 もう、ドキドキ、ワクワクです。一日中コーフン状態がつづきました。
 ほとんどというより、すべて大都市圏のターミナル駅近辺に立地する、大型書店からの電話による追加注文です。
 大型書店? そりゃそうだ、取次さんには、委託配本のパターンをそのようにしてほしいと、見本出しの仕入れ窓口でお願いしたのだから——。

とにかく、10年余りの出版活動で初めてです。
今回の新刊は、マスコミにはほとんど告知していません。広告もこれからです。ネットでのひろがりなど心当たりは、恥ずかしながら全くありません。
 過去、新聞広告を打った翌日に電話の集中が二度ほどありましたが。
 テレビ番組で紹介された翌日から、3日間電話が続々という状況も一度ありました。

 しかし、今回は全く予想がつかない早さで、2ケタの数字がバンバンとびかう追加注文でした。
 ちょっと恐ろしくなりました。
 へえ、こんな反応をひきおこす本て、あるんだ。あ、いや、感心してる場合じゃないですよね。

 3週間後も、ほぼ同じ状態で推移しています。お陰で重版7刷に至っています。
 この先、どんな展開になるか。
 未体験の悲しさ(といいつつ嬉しいんですけどね)で、暗中模索、いつ、どの状況で、どんな手を打っていけば、これで良しという結果をひきだせるのか、霧の中を航海中の心境です。

 いや、もう、こうなったら開き直ってやるしかないな。
 で、日ごろの口ぐせを自らにいいきかせているところです。
「失敗も貴重な経験。すべて“これで良かった”(過去)“ありがたい”(現在)“だから良くなる”“どんどん良くなる”(未来)」

 単純すぎる?
 それもオッケー。
 もし、いい知恵があれば、ぜひご教示ください。その節はよろしくお願いします。


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