6月15日シンポジウム第一夜速報

2006-6-16 金曜日

語研 高島利行 :http://www.goken-net.co.jp/

6月15日(木)夜、文京シビックホール(スカイホール)にて版元ドットコム有限責任事業組合発足記念シンポジウムの第一夜が開催されました。

JPOの大江さんからは統一された書誌データベースの第一歩として商品基本情報センターが運営を開始したことについて。その過程、現状と将来。販売データの収集から物流までの全ての基本として存在する書誌データの意味。絶版(及び長期品切)情報の必然性など多岐に渡ってお話をいただきました。

共有書店マスタ・ユーザ会世話人代表の田中さん(筑摩書房)からは、書店にユニークなID(共有書店コード)を与えることでできること、見えること。販売データや物流のデータを紐付けするためのキーとしての書店IDの重要性と営業的な側面からの使い勝手について。また、なかなか聞く機会のない「できないこと」、つまり、いくらデータがあってもそれをどう絞り込むかは書店マスタだけでは実現されない、という指摘もいただきました。

三省堂書店の児玉さんからは三省堂書店と信山社が組んで実現した本DAS-Pについて。PubLineをデファクト・スタンダードとして理解したうえでその使い勝手を取り入れつつもリアルタイムの売上に力点を置いた販売データの公開を目指すというお話をいただきました。

多数の質問によって情報インフラとしての書誌情報と書店情報のこれからの可能性についてだけでなく、具体的な活用の方法論についても取り上げられました。

POSデータの重要な意味の一つに「本来売れるはずのお店・品が売れていない」ということの発見があります。つまり売れているデータだけでなく「売れていない」という事実の発見。従来の方法では莫大な金額がかかっていたそれらの仕組みが情報インフラの整備によって中小版元にとっても手の届くものとなりつつあります。

「その商品は現在入手できません」と自信を持って答えるために在庫(絶版・品切)情報の出版社による積極的な開示が求められているという指摘も。

これからますます重要になるのは共同であたるということ。一社では実現できないことも多数で関わることで負担が軽減されます。パソコンとインターネットのおかげで実現された低価格が出版社の取組みを変えつつあります。

商品と付随して流れる「情報」。出版社による「書誌及び在庫データ」の提供から始まる流れが書店からの「販売データ」の提供につながる。そこまでが第一夜。

スタッフ・講師含め総勢89名による、熱い2時間半でした

第二夜は返品及び受注について、になります。取次からの返品物流に付随して「返品データ(物流データ)」が返ってくる時代。それに対応できる出版社はよいとして対応できないところはどうするのか? 緩衝装置としての倉庫が注目されています。出版社ができないことを実現するという方向性に向かう倉庫。ネットでの共同受注にも注目です。

第二夜は22日。参加費は無料、会員以外の方の参加も自由です。前回お越しいただけなかったも是非お気軽にご参加ください。

詳細とお申込は下記で。
http://www.hanmoto.com/news/2006/05/25/symposium/


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