地方版元の営業代行をして10年の私です

2005-4-20 水曜日

E・E企画 西川恵美子 :http://

大阪で版元営業をしていた縁で首都圏を中心に地方版元(関西が中心)の営業代行を始めて10年、「地方色の濃い特色」が持ち味で営業活動をしている。
 版元営業と代行業と、何が違うか? と聞かれても私の場合は、殆ど変わらない。
大阪での版元営業時代は、東京にある本社から情報を得て、関西の書店を中心に営業活動をしていた。今度は、逆に関西の複数版元から情報を得て、首都圏で営業活動をしているのである。取り扱う版元の数の違いはあるが・・・
情報の入り方と仕事の仕方が、あまり変わらないのである。

あくまでも私の場合の話であるが・・・
「出来た時が配本日」的な版元が、多いのではないだろうか?
当然のことだが、会社の存続と数年後の成長を見据えての計画生産と売り手である市場を熟知することの重要性を実感している。
営業代行業をしていての悩みは、情報収集の難しさである。比較的、小規模の版元を中心に仕事をしているからだろうが、ひと月先の新刊予定が滅多に提示されない(例外もある)。例えば新刊については、企画の段階からの相談が少ない。新刊案内を見て、判断をして営業活動をするのが日常である。
関わっている版元のひとつとは、昨年から重点商品について企画段階から取次配本の部数決め・書店での展開・タイトル・装丁など、ひいては売上実績などを含めた営業会議を継続的に実施している。配本も取次に任せるのではなく、事前に取次窓口で積極的に○冊配本したい、どうすれば良いだろうと具体的な相談や意識的に拡販をする中で、取次の対応が、少しずつ変化していることが実感できる。勿論、現場である書店担当者の販売意識も少しずつ変わってきていることが嬉しいし楽しい。
 地方版元は、新刊見本出しも全て、宅配と電話でのやり取りで済ませる。直接、取次窓口で並ぶ事は、滅多にない。当たり前のことだ。何度か見本出しに伺うと取次担当者と顔なじみとなり話ができる。「では、じゃ!少し多めの○冊でも可能ですか?」とたまになる。やはり、顔の見える営業は大事である。

今年の本屋大賞が発表されて、書店で大きく販売展開されている。先日、掲載雑誌を買って読んだ。「○書店の▲さんは、こんな本を読んでいる」とそれぞれ皆さんの顔を思い浮かべながらコメントを読むのも面白い。ついベスト入りした推薦の1冊を買ってしまった。まさに、魔力だ。
 書店担当者が売りたい1冊・売りたい版元・著者・装丁などがあることを、作り手側がいかに把握して編集するか? そして作り手側の思いを市場である書店、ひいては読者へどう伝え、届けたら良いのか? 出会いの場の演出と書店での販売戦略は、営業代行業ならずとも全ての営業の課題だろうと常々考えていた。
 そんな中で「末来4月号」読書特集「座談会 営業・販売の現場から考える本作り」を書店担当者から教えられて、直ぐに読み共感できた。是非とも営業ご担当者の皆さま、「末来」にはヒントがたくさん話されています。大型書店には、レジ横に平積みされていますので1冊貰ってお読み下さい。読み捨てずに編集者へも回覧ください。

長年、人文書を中心に営業活動する中で、「売れない!」と嘆く担当者の多いことが気がかりだった。確かにたくさんは売れない。しかし、1冊売る喜びを感じて欲しい、売れた喜びを共感したいという思いから書店担当者と版元の勉強会(Basic Booksの会)を仲間と始めた。不思議なもので関西は、書店間の交流が多い。東京から出張に行くと必ず京都・大阪という括りで版元と書店担当者同士が集まる。お互い親しい関係だ。
 手前味噌ではあるが、首都圏も元気の良い担当者が増えてきていると感じている。BBの会を通して書店間の交流も出来てきている。これまで一方通行的だった情報が、少しずつ対流し始めているのが嬉しい。
 今年初めてのBBの会は、4/26(火)に予定しています。興味のある方は、是非ともご連絡下さい。


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