変わらないこと、変わったこと

2005-2-23 水曜日

メディアート出版 西村 :http://www.mediartpub.co.jp/

はじめて「版元日誌」に登場いたしますメディアート出版の西村です。よろしくお願いします。
 私事になりますが、僕は5年前まで別の版元で営業マンとして勤務しており、昨年末久しぶりにこの業界に舞い戻ってきました。再び営業マンとして働き始めていま現在2ヶ月弱……この業界「変わらないなあ」と思うこと数々あり「変わったなあ」と思うことも多々あります。
 変わらない点。まずもって、取引きの構造は変わってないですよね。委託制度のもとに、版元があって、取次店があって、書店さんがあるという。取次店同士が統合したりといったドラスティックな構造変化もなく、なんだか新しい受発注システムが生まれているわけでもなく。「返品入帳のお願い」がFAXで流れてきて、それにお返事してる瞬間とか「変わってないなあ……」とシミジミ思ったりするわけです。
 対し、変わったなあと思うのは書店さんの現場で言えば椅子ですよ、椅子! “座って本が読める”書店さんが本当に増えたな、と。ある程度の坪数をお持ちの書店さんでは座れてあたりまえ、という認識がスタンダード化してきた感はあります。そして変わったことでもっとも印象深いのがやはりネットで本が買えるようになったということ。当社のような点数の少ない版元にもほぼ毎日ネット経由と思われる注文が入ってくるという現状を見るに本格的に定着したんだな、と改めて思わされます。
 そんな訳で「ネットで本を売る」ということにもっと意識的にならねば、と現在試行錯誤中。出版営業そのものと同じく「これが正解」がないのがネットの世界ですけど、その分やってみようと思ったことはすぐに実現できるのもネット。いろいろと手を出している最中の、そんな毎日です。


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アメリカを拒否する

2005-2-13 日曜日

めこん 桑原晨 :http://www.mekong-publishing.com/

 昨年、韓国で20何人かの女性が殺害された事件があった。
 そのあと、朝日新聞夕刊の4こま漫画「地球防衛家のヒトビト」(しりあがり寿)でさっそくこの事件のことを取り上げた。

 地球防衛家の亭主「いやー 韓国の殺人事件スゴイなー」
         「なんかハッキリしない動機で20人以上の人を殺して…」
         「やっぱり死刑になるのかなー…」
地球防衛家のかみさん「それをいったらさ…」
          「証拠もないのにヒトの国に攻めこんで何千人も殺したどっかの国は何の刑になるんだろーね」

 かみさんはぼやいているのではない。怒り心頭に発しているのである。そして、アメリカが証拠はなかったということを正式に認めたのはご存知のとおり。でも、その記事はあまりに小さかった。もう、みんな、忘れたのだろうか。「サッダーム・フセインは核兵器や化学兵器を隠している。だからイラクを攻撃するのだ」とブッシュが言明したことを。忘れたとしたら、イラクで殺害された1万人以上の人はあまりにかわいそうだ。
でも、結局、アメリカは何の刑にもならない。あやまりもしない。しかも、そのことに対してわが小泉ポチ宰相は知らんふり。
こんなことでいいのだろうか。私は絶対にアメリカを許さない。といっても、テロに走るという気はありません。アメリカを「拒否しよう」と思います。
具体的には(急にみみっちくなるんだけど)、まずアメリカに行かない。アメリカの映画を見ない。アメリカの音楽を聴かない。アメリカからの輸入品を買わない。マクドナルドにも行かない。松井は好きだけど、メジャーリーグの試合なんか見ない。
馬鹿みたい? かもしれない。ま、カエルのつらにションベンてなところだろうな。でも、言わなきゃわからないし、言い続けなければ意味がない。アメリカ人の大多数はアメリカが世界中から好かれている、そしてうらやましがられていると思っており、それがアメリカの愚かな行動の最大の要因なのだから。カエルだって、次から次へと小便をかけられば、そのうち自分がいやがられていることがわかるだろうさ。
第2に、実際には、残念ながら、地球上のほとんどの人はアメリカが好きだ。枯葉剤をばらまかれ、クラスター爆弾を雨あられと落とされて、国土をめちゃくちゃに蹂躙され、何百万もの同胞が殺されたベトナム人だってそうなんだから(原爆を落とされた日本人もだ!)。ただ、そのアメリカは、実物のアメリカではなく、「ランボー」や「ロッキー」、馬鹿でかい冷蔵庫やプールとグラマーな美女という「想像の」アメリカだ。つまり、無限の富と自由という人間の夢とイコールのアメリカ。
確かに、アメリカには、メジャーリーガーの何百万ドルというギャラに象徴される、目もくらむような富を得るチャンスはある。でも、その裏になにがある? 毎日何人が銃で殺されている? アメリカ人以外は人とは思わない恐るべき偏狭さと傲慢、無知、無神経、差別、格差、荒廃。しかし、みんな、そっちは見ようとしない。「夢」とアメリカを同一視してしまう。
そりゃ、富と自由をキライな人間なんていないさ。だから、みんな自分の中に「アメリカ」を抱えている。だから実物のアメリカがむちゃくちゃやっても、本当には非難できない。
アメリカを拒否するというのは、自分のうちなるアメリカを否定するということ。まあ、完全に否定するのはなかなか難しいから、見直すと言っておこう。私は別にイスラーム教徒ではないけど、無限の富や無限の自由なんて、神の領域を侵していると言えないだろうか。ほんと、まじめに考えているとイスラームに肩入れしたくなるよ。


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茶色い塊

2005-2-2 水曜日

まどか出版 濱井浩明 :http://madokabooks.com/

今年もやってまいりました。

2月の14日。そう“バレンタインデー”。

この歳(36歳)になっておかしいのですが、町中をにぎわす茶色い塊と色とりどりの包装紙に書店営業中の既婚者もなんだか意識してしまいます。もちろん「誰かから欲しい」わけではありません。(念のため)

早速、調べてみました。聖バレンチノ(英語読みではバレンタイン)は、3世紀のローマの司祭で、兵士の結婚を禁じていた当時の皇帝の命に逆らい、兵士の結婚を執り行ったため、処刑されてしまいました。2月14日は、いわば彼の命日で、ローマ・カトリック教会では今もこの日は祭日となっています。欧米では、恋人や友達、家族などがお互いにカードや花束、お菓子などを贈りますが、日本ではなぜか「女性から男性ヘチョコレートを贈る日」となってしまいました。きっかけは1958年にメリーチョコレート会社が伊勢丹新宿店で「バレンタインセール」の看板を出したというのが定説ですが、いずれにせよ製菓会社のプロモーションで昭和30年代に定着した結果だそうです。チョコレート業界あっぱれですね。

あれだけの量と質をそろえたものが町中で売られているわけですから、誰かにもらわなくたって、食べたくなるのが人情でしょう。そう私は食べてみたくなってしまったのです。

最近では一粒1000円以上するものもあります。さすがにこれはもらうにしても、自分で買うにしても考えますね。まあ金額はどうあれ、チョコレートはポリフェノールがたくさん含まれているので動脈硬化やがんなどを引き起こす有害な活性酸素の働きを抑え、血液中の悪玉コレステロールの酸化を防いでくれるそうです。ポリフェノールの含有量と吸収率は赤ワインや野菜、緑茶よりもチョコの方が優れているのだとか。
バレンタインデーに愛と健康を恋人にあげるなんてスバラシイことです。ただ、ホワイトチョコレートはカカオを使わないことが多々あるので御注意を。

あまりに盛況なので「チョコではなくて本をプレゼントして欲しいな」、と思うのは私だけでしょうか・・・? あっ、“サンジョルディの日”ってみなさん知ってました?


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